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インフルエンザ大流行 vol,4

前回は「インフルエンザ予防のための口腔ケアの詳細」を紹介させていただきました。今回は歯ブラシ後、就寝直前に行うリンスを使った口腔内細菌のコントロール法とその重要性を紹介します。
デンタルリンスには大きく分けて殺菌性の強いタイプと殺菌力の弱い静菌作用を重視したタイプがあります。以前お話ししたように殺菌性の強いタイプは善玉菌、日和見菌を殺してしまい歯肉の奥深くの悪玉菌は作用せず残してしまいます。口腔内の細菌バランスを崩し、真菌の発生を誘発したり、粘膜を傷つけインフルエンザウイルスに感染しやすくなります。一方、殺菌力は弱い静菌作用を重視したデンタルリンスは夜中に増える細菌を朝まで抑え、細菌が出す毒素(たんぱく分解酵素)も減らしてくれます。粘膜もあまり傷つけません。就寝直前に歯ブラシで歯と歯肉の間に作用させて、うがいしないで就寝します。そのため身体に入っても安全なリンスが求められます。当院でご紹介できますので是非一度お試しください。