NO.208 免疫力アップへの挑戦 vol,2

報道によりますと10月6日大阪大学(京都大学卒)の坂口志文氏が2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞(Regulatory T cells)」を発見しました。これにより、免疫システムの自己制御メカニズムが解明され、自己免疫疾患の理解やがん、アレルギーの治療応用が期待されています。人の健康維持に一番関係が深い免疫関連の受賞に感動です。ただ、この研究で実際に免疫不全の治療ができるようになるにはもう少し時間がかかるようです。それまでは既存のエビデンスで予防していくことが必要です。
不良なT細胞の暴走により脳梗塞、心筋梗塞等の自己免疫疾患が増加し、死にいたります。この免疫不全も制御性T細胞の研究で克服できることを期待しています。それまでは体内での炎症を抑えT細胞の暴走を防ぎましょう。詳細は来月お話ししたいと思います。