歯科診療ヒント (116)〜(120)

おおだち歯科通信NO.116
万病退治の奇跡、歯ブラシの効用 vol.4
前回Vol..2.3では、
免疫細胞についてお話させていただきました。慢性の感染症(歯周病での炎症)をなくし成人病を克服しようと考えています。
結論として歯周病治療の流れは以下となります
・歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス(糸)を用いた100点満点の歯ブラシを身につけていただく
・定期健診をしていただきながら紙面清掃P.M.T.C. .(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)を行っていく
・歯周ポケット洗浄療法 これはご自身でポケットに薬液を入れて歯周病の炎症を限りなく小さくする方法です
・歯周病が進んだ方は歯の根元付近を取り巻く歯肉のポケットの機械的清掃
・重度の歯周病の方にはFMD(フルマウスディスインフェクション)を提案したいと思います。24時間以内に全口腔内の感染物排除を行う方法です。
ご興味のある方はいつでもご指導いたしております。
バックナンバーは、こちらを参考にして下さい。
おおだち歯科通信NO.117
万病退治の奇跡、歯ブラシの効用 vol.5
 前回はブラッシングの流れと歯周病の治療の話をさせていただきました。
その中で重度の歯周病の方にはFMD(フルマウスディスインフェクション)を提案しました。
今回はこのFMDについて説明したいと思います。
 この治療方法は歯周病の原因となる細菌を、24時間以内に全口腔内の感染物排除を行うことを目的として実施します。
4分の1顎ずつのSRP(ルートプレーニング)では初期治療終了前に再感染することが予測されます。これを防止するために、クロルヘキシジン等によるマウスリンス・歯周ポケット内洗浄をともなう方法に加えて、内服抗菌薬を用いて術後の細菌感染のリスクをコントロールしたうえで行う方法が考案されています。
抗菌療法とその後のFMDの導入により、重度歯周病の患者様に対して、感染症治療の達成、初期治療の早期化、再生治療の成功率の向上、歯周病原性細菌のご家族内での伝播の抑止などのメリットがあります。
当院では患者さんの要望を受け、なじみやすい方法も選択できるよう提案いたしております。

バックナンバーはこちらを参考にして下さい。
おおだち歯科通信NO.118
万病退治の奇跡、歯ブラシの効用 vol.6
 「万病退治の奇跡」、ですので、まず万病とはどのようなものがあるかまとめてみます。
全身的には・糖尿病・心筋梗塞、脳梗塞・肝硬変・妊娠中の早産・がん・動脈硬化および、動脈留(脳溢血、くも膜下出血等)・肺炎・その他、成人病全般。口腔内では・歯周病・虫歯・口臭
では、なぜこのような病気が歯周病から引き起こされるのでしょうか、今回は糖尿病を例として説明させていただきます。
 歯周病細菌から出される内毒素が歯肉から血管内に入り込み、マクロファージからの腫瘍壊死因子α(TNF-α: tumor necrosis factor-α)の産生を促進します。その結果TNF-αの亢進が血糖値を下げる働きをもつホルモンであるインスリンをつくりにくくすることがわかっています。この状態が続くと糖尿病になる可能性があります。
日常的に行われている歯ブラシの重要性がご理解いただけたと思います。
ブラッシングとリンス療法で簡単に歯肉炎をコントロールできますのでご相談ください。

バックナンバーは、こちらを参考にして下さい。
おおだち歯科通信NO.119
万病退治の奇跡、歯ブラシの効用 vol.7
 昨年4月6日に「NHKスペシャル第3回、老いと戦う免疫細胞 老化防止」という番組が放映されました。
 かなりショッキングな内容で私も驚きました。
 既に昨年、歯ブラシの効用vol.2にて紹介済みですが今回は少し角度を変えてお話します。
 番組の詳細は「NHKスペシャル」のサイトをご覧いただくか、当院のHPをご覧ください。

 番組のポイントは
  ・免疫細胞の司令塔であるT細胞は思春期までに胸腺で教育を受け体内に放出される
  ・思春期を過ぎると胸腺はなくなりT細胞は細胞分裂をして生き残る事になる。コピーミスにより加齢とともに不良T細胞が増えていく
  ・加齢とともに不良T細胞の暴走が増える
  ・暴走により脳梗塞、心筋梗塞等の自己免疫疾患が増加し、死にいたる場合もある

 対応策はあるか(仮説)
  ・若いうちからT細胞も含め細胞分裂時のコピーミスを減らす
  ・不良T細胞を出来るだけ活動させない

具体的にはどのようにするかは紙面の関係で、こちらを参考にして下さい。
おおだち歯科通信NO.120
万病退治の奇跡、歯ブラシの効用 vol.8
 前回、2月には「NHKスペシャル第3回、老いと戦う免疫細胞 老化防止」の番組の中で「加齢とともに不良T細胞の暴走が増え、脳梗塞、心筋梗塞等の自己免疫疾患が増加し、死にいたる例も」、と紹介しました。今回はその対策を考えます。

(1)若いうちからT細胞も含め、すべての細胞分裂時のコピーミスを減らす
   専門的な話は控え家庭で出来ることに絞りますが、生野菜を多めに取り体が吸収できる型のカルシウム、ビタミンCを、次に肉、魚から必須ア   ミノ酸をそれぞれ充足させ、細胞分裂に必要な材料をそろえる。厳密にはもっと多くの材料が必要になりますがサプリメントではなく自然界の    生野菜や肉、魚等を摂取する事で研究で明らかになっていない物質を補うことが出来ます。ただ、口にする食材にはいろいろ落とし穴がありま   すので当院HPを参照してください。

(2)不良T細胞を出来るだけ活動させない
   紙面の関係で(2)は次回になりますが次号で歯ブラシの効用について明らかになります。

バックナンバーは、こちらの診療ヒントをご覧ください。


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