NO.25 「定期検診のすすめ」 (8)

 (4)義歯及び高齢者歯科検診 その1
「義歯」を入れている方はほとんどが「高齢者」ですが、たまに高齢でない方もいらっしゃいます。
 このような方は前回の「(3)一般歯科の検診」でお話ししたことと併せて「義歯の状態」を確認します。
 さて、本題ですが「高齢者」、また既に全身的にいくつか病気に罹っている「有病者」の検診とは厳密には少し違います、診療室では後述のように注意して対応しております。
 また、最近では一部の高齢者の方で、ほとんど歯が残っていて義歯を使用されていない方がおります。このような方の検診は「局所的」(お口の中だけ)には前回の「(3)一般歯科の検診」で触れた内容で対応できると思います。ただ、「全身的」には「一般歯科の検診」では対応できませんので前述の方同様注意が必要です。
 まず、高齢者の場合多<の方が何らかの病気を持っている(有病者)という認識で対応します。もちろん病気のない方もいることは承知しておりますが、本人が気づいていない場合や、また発病してなくても発病の可能性を抱えている方も多くいらっしゃいます。
 この場合、例えば「他の病気のため歯を抜けない、あるいは、かかりつけ医に事前承認をいただいてから抜く」。「他の病気で薬を飲んでいるので薬が飲めないか、制約がある」。などですが、その他多くの事柄で確認が必要です。
 詳しくは次号にてお話を致します。