NO.23 「定期検診のすすめ」 (6)
(2)歯周病の検診 その3
今回は歯周病の定期検診の実際についてお話したいと思います
定期検診ではお口の中や全身の環境を確認し必要があれば治療します。
・局所的には
症状に応じて歯牙ごとの盲嚢の深さや動揺度を検査にて確認します
歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス(糸)などを適切に使ってよく歯が磨けているか
歯垢や歯石が付いていないか
歯肉に炎症がないか
虫歯や義歯の不良などでかみ合わせに問題がないか
・全身的には
睡眠時間やストレスなどをコントロールして健康的な生活を維持しているか
食生活に偏りがないか
新たに全身的に何か病気にかかられたか
そしてその病気でお薬などを飲んでいないか
などです。歯周病はお口の中や全身の環境を良質に維持することで数十年かけて罹った病を徐々に治して行く以外に方法はありません。良質な環境維持が治療そのものなのです。そのため歯周病の定期検診は絶対不可欠と考えております。歯周病治療に急行や、新幹線は現状ではまだ有りません、皆さん各駅停車でゆっくり治療して行くことが大切です。