NO.22 「定期検診のすすめ」 (5)

 2)歯周病の定期検診 その2
  前回に続き歯周病の状態が中度、重度の場合のお話します。まず軽度の方と同様の基本処置をした後、検査、治療に入るのが一般的です。
 軽度の方と違い歯の周りの汚れがかなり深い位置にあるので必要に応じて麻酔をして処置を行います。1,2本ですと問題ありませんが、28本全部に治療が必要ですと5、6回に分けて行いますが、かなり大変です。出来れば出来るだけ軽度のうちに治療に入りたいですね。この病気もやはり早期発見早期治療です。
 その後、検査をして良好であれば定期検診に入り、不良であれば再治療に入ります。
 再治療は外科的に歯肉を少し開けたりして徹底した処置を行います。特に重度の人は多くの場合、外科処置が必要となります。
 定期検診は、はじめはおよそ2、3ヶ月、その後は6ヶ月程度ごとに検査をして経過観察をするのが一般的です。最近では1ヶ月に1、2回定期的にP.M.T.C.(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)を希望されて行っている患者さんもいます。紙面の関係で定期検診の実際は次回にさせていただきます。