NO.11 「小児歯科治療の注意点」 (5)

 今回まで5回にわたり4~5歳までの小さなお子さんの治療についてお話して来ましたが、このような無理な治療をするよりは「小児歯科治療の注意点 その1」に書いたように理想は「虫歯を作らない」に集約されると思います、そのためにはまず予防です。
 1)歯ブラシによる歯の清掃をきちんと行う 
 2)早いうちにフッソ塗布を行う
 3)奥歯(臼歯部)の溝にシーラント(溝を埋めるつめもの)をする
 4)お砂糖の入った食べ物は減らす、もし食べたらできるだけ早く歯ブラシで清掃する
 最近の研究でお砂糖を摂取しなければ「虫歯菌は繁殖しない」と発表されています、またお砂糖のない時代には虫歯もほとんどなかった事も証明されています。今の時代お砂糖を食べないということがいかに困難であるかは承知していますが、「できるだけ甘いものは食べない、食べたらすぐ歯ブラシをする」を守りたいものです。
 歯ブラシのこつはお子さんに絶対に痛い思いをさせない事です、お父さんお母さんが無理やりお子さんの口の中に歯ブラシを入れて磨いた時に「痛い」あるいは「怖い」と絶対に思わせない事です。最初は磨けなくても優しくていねいに教えてあげて下さい。そのち上手に磨けるようになります、気長にお願いします。 上記の2)、3)の項については歯科医に相談して下さい。