NO.8 「小児歯科治療の注意点」 (2)

 今回は前回の(3)「注射麻酔を伴う複雑な治療を要する場合はお母様も歯科医も覚悟して、根気よく対応する」について解説します。
 前回4~5歳までの小さなお子さんの心理的なリスクについて触れました、小さなお子さんの心は薄い紙のようなもので、小さなストレスでもすぐに破れてしまいます、本人がまだ理解できない歯科治療などは大きなストレスとなります。我々はこの心の薄紙を破らないように細心の注意をして対応していますが非常に困難であることを理解していただきたいのです。さて進め方ですが
  一回目は歯科治療は攻撃やいじめではなく自分にとって大切な行為であることを時間をかけて理解させる、そして痛くないよう応急処置をする、ここから歯科医師とお子さんとの信頼関係の構築を始めます(歯科医師側は絶対嘘をつかない事が基本です)、その時に次回注射麻酔をすることを話し、少し痛いが我慢することを約束させておく(お子さんにも約束を守ることを求めます)
 このように2回目3回目とすすめてまいりますが、紙面の関係で続きは次回に譲ります。