NO.5 「カルシウム(Ca)の効用」(1)

 カルシウムと聞くと骨や歯などのために必要なイメージが定着していますが、今では血管、皮膚、筋肉や靭帯などのすべての軟組織の生成に重要な役割をしていることが解っております。
  人の体では細胞が結び付き組織を作ります、この結び付いて行く過程で触媒に似た働きをカルシウムとビタミンCが受け持っています、ですから新陳代謝(日々の生活の中で古い細胞が死に新い細胞に変わること)の時にカルシウムやビタミンC等が不足するとこの結び付きに不良箇所が増えます。例えば血管では、弾力性がなくなり、高い圧力や振動で切やすくなり内出血することになります、これが脳で起こると脳出血、クモ膜下出血となり生命の危機と直結します。
  また歯を支えてる靭帯は歯根膜と言われ、この部分に不良箇所が増えると細菌に犯されやすくなり歯槽膿漏が悪化します。 カルシウム不足が長期間続くと糖尿病になりやすくなります。逆に言うと上記の症状は糖尿病の症状と同一と言えます。
 次回ももう少しこの続きを話してみたいと思います。