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歯科診療ヒント (96)〜(100)

おおだち歯科通信 NO.96 
「最近あった質問 18 vol.5」
Q. 入れ歯を入れるようになり大変不便を感じています。インプラントを考えていますがどのような基準で 歯科医院を選べばいいのですか?
A. 前回は大学病院や専門医と一般的な歯科医院の比較を述べてみました。
今回は
・いつも通っている歯科医院で受けるか、行っていない場合は紹介を依頼する
かかりつけの先生に施術してもらえば安心です。しかし、扱ってない場合、紹介をお願いするのは良い判断だと思います。よく知らない歯科医院にHPや広告を見て訪問するより安全です
・近所の評判を聞いて
・きちんと話や希望を十分聞いてくれる先生に
この2つは専門医や大学病院、かかりつけ医ともに共通項です、大事な判断基準です
・最新医療なので若い先生のほうが上手?
インプラントは埋入手術のみを考えがちですが、実際は術前の骨、かみ合わせ、全身等の状態の確認や手術直後の管理、そしてその後のかぶせ物の適切なかみ合わせ、メンテナンス等、歯科医学全般的な知識と経験を必要とします。他に高額なため契約内容や保証の遵守等、良識ある社会性が求められます。手術だけ多少経験があっても十分とはいえません。
疑問の点は当院インプラント専用HPを参照してください。
おおだち歯科通信 NO.97
当院での無痛治療について
以前、このコーナーで一般的な無痛治療についてお話させていただきましたが、当院で行っている無痛治療についての問い合わせが多いので紹介させていただきます。
1、注射針をさすところに必ず表面麻酔を塗る
2、注射針は33Gという細いものを使用する
3、麻酔は2回に分けて行い、また麻酔液はゆっくり入れる
上記3項目は希望を聞かず、すべての患者さんに行っています。
4つ目として画期的なのが針のない麻酔注射器(商品名 シリジェット)です。この注射器は高額ですが針を使わず圧力をかけて麻酔液を体内に入れるため痛みがありません。最近の無痛治療の中心ですが、やはりこの注射器だけでは効き目が不十分なときが多々あります。シリジェットを使ってすでに麻酔が効いているのであまり痛くないのですが再度、針のある注射器で追加の麻酔液を入れる必要があるのです。
 このシリジェット使用に関しては準備や、少し時間を要するので希望者のみに行っています。
詳細についてはお問い合わせください。
バックナンバーはこちらを参考にして下さい。
おおだち歯科通信 NO.98
東日本大震災における見えない支援
 このたびの東日本大震災でなくなられた方のご冥福をお祈りいたしますと共に、罹災されたかたがたに心よりお見舞い申し上げます。
 さて、今回、電気のないことの重大さを認識したのは私だけではないと思います。また、歯科医としてこの大きな災害に対峙しなければならない状況にもなりました。もともと母校歯科大学で全国同窓会会長の立場におり、東北各県の卒業生の安否および被災確認、義捐金依頼、対策委員会の設置、支援方法の模索、役員の現地調査派遣などなどです。ただ、その中で見えてきたものもあります。マスコミ立ち入り禁止で行われている遺体の検案です。歯の治療内容等により身元の確認を行います。地元歯科医を中心に全国からボランティア歯科医数百人規模で各遺体安置所にて今日現在も行われています。ただ、体育館等で数百の並んだご遺体は損傷し、腐敗もかなりのものです。ご遺体の検案作業は漂う悪臭も加算され凄惨を極めます。外に出て嘔吐する歯科医、不眠症で精心的疾患に陥る歯科医。同じ歯科医として報道では語られない支援ボランティアの姿をお伝えしたいと思い話させていただきました。
バックナンバーは、こちらを参考にして下さい。
おおだち歯科通信 NO.99
NHKの「インプラントの光と影」について
 8月1日、NHKのニュース番組の中で「インプラントの光と影」と題する放映がありました。その内容に間違はありませんが当院を始め一部の歯科医院ではすでに新世代のインプラントに切り替え、問題点の多くを克服しているのです。
人的問題は大きいのですが、ハードの問題も隠れています。既存(酸化チタンタイプ)のインプラント体の表面劣化の問題です。米国での新聞報道、2009/05/17 16:07 【共同通信】では「米カリフォルニア大ロサンゼルス校歯学部チームによると、チタン材料は製造直後から空気中の炭素が表面に付着し、細胞との接着力が1カ月後に約半分に、実際に使われることの多い数カ月後には約3分の1に、それぞれ低下することが分かった」(一部引用)とあります。
劣化を補うため深く埋入する必要があり、結果として神経や血管に近くなり、当然、事故のリスクが高まります。
また、上の奥歯では大変困難な骨造成が必要です。全身麻酔や入院設備のない歯科医院では骨造成を避ける傾向があります。少しでも骨の厚みのあるところを探し、無理にインプラントを埋入するため、斜に曲った植立となる等問題があります。
当院を始め一部の歯科医院では劣化の無い新世代のHAコーティングタイプのインプラントに切り替えております。
特徴
・埋入後保定期間が4カ月から1,5カ月に短縮
・患者さんの体への負担の多い骨造成が不要
・浅めの埋入でも可能なため神経や血管までの安全距離を保てる
・斜めに埋入するリスクがないので失敗が少ない
など、大きく進化をしており、値段も大変リーズナブルです。詳細は当院のインプラント専門HPを参考にして下さい。
おおだち歯科通信 NO.100
NHKにて放映された「免疫力低下、突然死を招く感染症」につい
 6月22日放送のNHK「ためしてガッテン」では「免疫力低下、突然死を招く感染症」と題して歯周病の怖さを訴えておりました。以前からも同様のことが言われていましたが、今回は科学的にはっきりした根拠を例にとった内容で説得力がありました。特に糖尿病と歯周病の関係は密接です。 歯周病を治療することで糖尿病が改善するといわれてい ます。
糖尿病では歯周病の細菌を減らす治療をしたところ、それまで良くならなかったヘモグロビンA1c(過去1〜2ヶ月の血 糖値の状態を示す指標)が劇的に改善した人もいるほどでした。 
糖尿病は、血液中のある物質(TNF−α)が増えることで糖分を細胞にしまうインスリンの働きが弱くなります。 実は歯周病で歯茎が炎症を起こすとTNF−αが増えてしまうことがわかりました。 そのカギとなるのがマクロファージ。 体内に侵入した細菌やウイルスと戦う免疫細胞です。歯茎では歯周病菌とマクロファージが壮絶な戦いを繰り広げます。 
この時、仲間を呼ぶためにマクロファージが出す物質TNF−αだったのです。
気になる方は当院のHPを確認してください。また、当院待合室にいてDVDを使用して当番組を放映しております。
当院では歯周病に関して、多くのことでご協力できますのでご相談ください。
詳細は当院のこちらを参考にして下さい。


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