NO.201
インフルエンザ大流行 vol,3
前回は「どのような口腔ケアをすればよいか」紹介させていただきました。今回はその詳細をお話します。
最近のテレビの情報番組では「歯ブラシは朝が一番大事」との見解が多く見受けられます。間違いではありませんので朝も丁寧な歯ブラシは歓迎です。ただ、私の考えでは就寝前が勝負です。就寝中は唾液も出ず、また、飲食もしないので細菌が繁殖するのに最適な環境です。細菌自体も増えますが、増えた細菌が2次的に「たんぱく分解酵素(毒素)」を作り口腔内に排出します。このたんぱく分解酵素が口腔内、鼻腔、気道の粘膜に傷をつけ、この傷からインフルエンザウイルスが感染します。また、肺に入ると肺胞細胞に傷をつけ、誤嚥性肺炎の原因の一つとなります。
夕食後から夜、就寝前までに歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス(糸)、安全なリンスを使って完璧な口腔ケアを行ってください。多くの病気から解放されます。