NO.45 「医食同源 身体と食べ物」 vol.1
今回から何回かで「医食同源」のキーワードのもとで少し分りやすくまとめたいと思います。一部以前の記述と重なりますが出来るだけ分りやすくするためにご容赦願いたいと思います。
(1)「食べる」という行為
まず思い浮かぶのが歯で食物を「咬む」ことです。咬むことで当然食べ物は物理的に細かくされ、同時に唾液で化学的に処理されます。
それでは咬む事の効用は?詳細はNO.4に記載してありますが、食べ物をあまり咬まないで比較的大きなまま胃腸に送るとどうなるでしょう。主に胃では酸、腸では消化酵素がたんぱく質や脂質を分解しますが胃や腸が動いて物理的に分解するというより、混ぜることで化学的反応を促進すると考えられます。よく咬まないで食べ物を飲み込むと代謝の効率が悪くなるだけでなく、大腸につくまで未消化の部分が残り、腐敗によるガスの発生で健康を害しています。また、加齢とともに善玉腸内細菌が減れば益々助長されます。(続く)