歯科診療ヒント インプラント Q&A NO.32

Q. 上の奥歯を二本抜き、そこにインプラントを入れたいのですが骨がとても薄いとの事で、骨のあるところを探して3本ほどインプラントを入れましょうと言われました。普通に2本のインプラントでは出来ないのですか?

 A. 上顎の奥歯で上顎洞底の骨の薄い人へのインプラント埋入手術は実は大変困難で、大学病院等で骨が0,5ミリから3ミリ程度の場合、まず骨を作ることから始めます。入院して全身麻酔か局所麻酔で腰の骨を削り自家骨を採取し、同時に上顎の空洞(上顎洞)を開きそこに自家骨と人工骨を混ぜたものを入れ、骨を作ります。約8カ月ほど待って、骨が出来てからインプラントの埋入手術に入ります。
 上顎洞への骨形成が出来ない歯科医院では付近の骨のあるところへ斜めに埋入したり、離して埋入するので本数を増やし、かなり無理な手術となります。問題は実際に使用すると痛みが出て使えないとの報告が多く、難しい手術の割には報われません。
当院では骨造成を必要としない(インプラントを埋入するだけで骨が自然にできる)最新のインプラントと最新の人工骨を使用する事で新しい世界を作り出すことに成功しています。安全性の向上、お身体へのリスクの減少、手術時間の大幅短縮等大きく変化しております。