歯科診療ヒント インプラント Q&A NO.34

 Q. 抜く予定の歯が一本ありますが、抜いた日にインプラントを埋入しましょうと提案されました、問題はないのですか?

 A.抜歯時即時埋入術はそれなりに認知されてはいますが、いくつかの条件があります
・抜歯対象の歯の周りに炎症がないか、限りなく少ないこと(あれば炎症は全て取り除く)
・抜歯窩(歯を抜いた後の穴)の奥にインプラント埋入に必要な最低限の骨の厚さがあること。

利点

・かぶせものを入れるまでの期間を短縮できる
・抜歯時に埋入するので手術を少なくできる
・歯を抜いた付近の骨の吸収(骨が溶けること)を回避できる

リスク

・成功率の低下(手術部位の炎症を限りなく除去しても残ることがあり、失敗の原因となる)
お薦めは抜歯後2,3週間置く抜歯早期埋入術です、利点を残しつつリスクを減らすことが出来ます。また、チタンインプラントよりハイドロキシアパタイトコーティングインプラントの方が確実です。
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