歯科診療ヒント インプラント Q&A NO.31

 Q.インプラントを考えていますが、とても痛がりで躊躇しています。
全身麻酔を進められています。Vol.2

A.前回お話したインプラント施術時の全身麻酔についてもう少し詳しくお話します。
歯科インプラントの手術の場合、吸入による本格的な全身麻酔ではなく、前段の麻酔導入剤と手術部の局所麻酔が一般的です(骨造成などの特殊手術等で例外はある)。最近の麻酔導入剤の主流はプロポフォールです。鎮静作用の機能しかなく、鎮痛効果はありません、よって手術部の局所麻酔の併用が必須です。
プロポフォールの利点は効きやすく醒めやすいことで、手術後、自分で車を運転して帰れます。欠点は静脈注射時、血管痛が強いことです。
前回、局所麻酔について「注射麻酔は針のない注射器の使用や回数を分けて注射する事で痛みはかなり軽減でき、麻酔が効いていれば手術中の痛みは皆無です」とお話ししました。冷静に考えてみると血管痛が強い麻酔導入剤の静脈注射をするより、丁寧な局所の注射麻酔のみ方が痛みやストレスは少ないような気がします。もちろんインプラント埋入の本数や特殊手術もありますので一概には言えませんが一考することお薦めします。