歯科診療ヒント インプラント Q&A 27

Q . 新しインプラントがあると聞いたのですがどのような違いがあるのですか? Vol.2

A .前回は新しいインプラントの埋入手術をして、その上にかぶせものをするまでの期間が大変早くて2ヵ月である点や、上の奥歯で骨の薄い人(上顎洞底の骨)でも骨造成が必要ない旨を話させていただきました。
それではなぜ新しいタイプのものでは骨造成しないでも骨が出来るのでしょうか。それはインプラントの表面に人の骨と同じ組成の物質をコーティングし、骨との親和性を上げているからです。身体が自分の骨と勘違いしてインプラント体の周りに骨を作るのです。そのため事前に痛い増骨や骨移植手術の必要もなく、また一年近くかけて骨が出来る期間を待つこともありません。
顎洞底の骨の厚さが4から7ミリ程度あれば何の問題ありませんが厚さが0.5ミリから3ミリぐらいですと少し難しなります。
しかし、いくつかの小道具があればいとも簡単に埋入出来ます。
この方法は3・4年前には世界でわずかの歯科医院でしか採用されていませんでしたが徐々に増えています。今後は急速に増えていくと考えています。