歯科診療ヒント インプラント Q&A NO.26〜 NO.29

おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.26
Q . 新しインプラントがあると聞いたのですがどのような違いがあるのですか? Vol.1
A .新しいと言っても20数年の歴史があり、長期間の観察の結果、残存率も既存のインプラント以上に高率を維持しています。既存のインプラントは1965年から臨床応用が始まり長い歴史があり、安心ですが高額でいくつかの問題も抱えています。具体的に違いを比較してみます
・インプラントの埋入手術をして、その上にかぶせものをするまでの期間
既存のインプラントで4ヶ月、新しいタイプでは2ヵ月となっています。
既存のインプラントはほぼチタンという金属のみを使用しています。新しいタイプのものでは表面に人の骨と同じ組成の物質をコーティングし骨との親和性を上げています。その結果、半分の期間で骨についてしまします。また、次回に譲りますが骨の無いところに骨を作ってしまう特性もあります。
・上の奥歯で骨の薄い人(上顎洞底の骨)
については紙面の関係で次回にお話します
当院では年末年始はインプラント手術が少なくなりますので、この時期だけ、簡単で痛みのすくない「新しいインプラントの「体験企画」を(平成29年12月27日をもちまして終了しました。)用意しています。投稿のバックナンバーは当院のHP内の診療ヒント(こちら)を参考にして下さい。      
おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.27
Q . 新しインプラントがあると聞いたのですがどのような違いがあるのですか? Vol.2
A .前回は新しいインプラントの埋入手術をして、その上にかぶせものをするまでの期間が大変早くて2ヵ月である点や、上の奥歯で骨の薄い人(上顎洞底の骨)でも骨造成が必要ない旨を話させていただきました。
それではなぜ新しいタイプのものでは骨造成しないでも骨が出来るのでしょうか。それはインプラントの表面に人の骨と同じ組成の物質をコーティングし、骨との親和性を上げているからです。身体が自分の骨と勘違いしてインプラント体の周りに骨を作るのです。そのため事前に痛い増骨や骨移植手術の必要もなく、また一年近くかけて骨が出来る期間を待つこともありません。
上顎洞底の骨の厚さが4から7ミリ程度あれば何の問題ありませんが厚さが0.5ミリから3ミリぐらいですと少し難しなります。
しかし、いくつかの小道具があればいとも簡単に埋入出来ます。
この方法は3・4年前には世界でわずかの歯科医院でしか採用されていませんでしたが徐々に増えています。今後は急速に増えていくと考えています。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.28
Q . 上顎は入れ歯が入っています、噛みにくく、すぐ落ちてくるのでインプラントを考えています。どのような方法がありますか
A .上下顎ともインプラントを使用する方法はおおむね二つに分かれます。入れ歯タイプと完全なインプラントタイプです。
・入れ歯タイプは4本程度のインプラントを埋入し、インプラントにマグネット(磁石)を付け総義歯を安定させる方法です。一般的な総義歯と比べるとかなりしっかりした感触になり満足される方も多いです。金額も全顎のインプラントよりも安くなります。しかし、基本的には義歯の領域を出ないとの意見もあり悩むところです。また、その後の管理もかなり難しく、3年から7年ぐらいで義歯の作り直しも必要です
・完全なインプラントタイプでは本来の歯の数14本より4本ほど減らし10本程度のインプラントを埋入しその上にブリッジタイプのかぶせものをします。利点は自分の歯と同じような感覚でかめるので満足感も大きいようです。また、義歯のように難しいケアは必要ありません。欠点は高額となることです。ただ、基本金額が安ければ入れ歯タイプと同額の事もあります。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.29
Q . 転んで強打し前歯が一本根元から抜けてしまいました、かかりつけ歯科医からはブリッジを薦められました。ただ、ブリッジですと保険診療、自費診療ともに両側の歯を削るため、それにより神経を取る、将来、虫歯になりやすいなどマイナス面も多いようです。自費診療では抜けた歯と両隣合わせて3本分かかり、治療費がインプラント1本の費用とあまり変わりなく、問題のない歯まで削るのは抵抗があるので、インプラント専門医に相談した方が良いでしょうか
A. 治療の仕方としてブリッジ.が一般的ではありますが左右の歯を今まで全く治療したことがないのであれば、ブリッジ作成のために問題ない歯を削るのはもったいないですね。ご指摘のように歯を多めに削るため、知覚過敏、場合によっては神経の処置の例も。また、虫歯、歯周病にかかりやすくなります。
 事故ではなく歯周病で抜歯した場合、骨の状態を確認する必要があります。まれにインプラントが出来ない場合があります。
是非、インプラント専門医の診断も受けてみてください。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.30
Q.インプラントを考えていますが、とても痛がりで躊躇しています。
  全身麻酔を進められています
A. 痛がりの方のご意見を聞いてみますと
1、手術を受けているというストレス
2、注射麻酔から始まり、手術経過中の痛み
3、手術後、麻酔が醒めてから数日間の痛み
などが気になるようです。
1、については全身麻酔時の麻酔導入剤のみ使用の選択があります。ただ、最近の麻酔導入剤は鎮静作用としての機能しかありません(別に  鎮痛薬の併用は可能)。よって、精神的ストレスへの対応のみとなります。施術部の局所麻酔の併用が必要です
2、についてですが注射麻酔は針のない注射器の使用や回数を分けて注射する事で痛みはかなり軽減できます。麻酔が効いていれば手術中  の痛みは皆無です。
3、については施術する歯科医院にCT(3D)x線装置があることと、手術部位の骨が深さと幅が十分あることが条件ですが、歯肉を切り開いて   骨を露出しない手術を選択できます。それで術後の痛みはほとんどなくなり、予後の経過も格段に良くなります。
2、3、の対応が可能であれば全身麻酔の必要はないのではと考えます。

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