歯科診療ヒント インプラント Q&A NO.11〜NO.15

おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.11
Q . インプラントの手術は痛くて時間もかかり大変辛いと聞いています、とても怖いのですが?
A:.一般的なインプラントの埋入手術は手術後に痛みが多くでるようです。そのため最近は歯肉を大きく切開しないでインプラントの太さだけ切除してインプラントを埋入する手法が増えています。ただ、安全に埋入するにはインプラントの種類の選択が絶対条件です。また、いくつか注意点があります、痛みが少なくても失敗してはどうしようもありません。
 そして、時間ですが以前は数本で4時間程度の手術時間が普通でしたが、特殊な手術では5時間から10時間という例もあります。最近は少し短縮しています。また、インプラントの種類を選べば埋入手術自体は一本10分程度で出来ます(麻酔時間、事前準備、術後のレントゲン撮影等を含めると1時間から本数が多い場合は2時間程度かかります)。
 インプラントを取り巻く環境はかなり変化し進歩しています。怖がりな方もチャレンジできるほどシンプルで簡単、そして安全になっています。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.12
Q . 最近、歯がなくなると認知症になりやすいと聞きました、インプラントを入れることでも   自分の歯と同じように認知症予防になりますか
A:ご質問の様に「歯がなくなると認知症にかかりやすくなる」との研究結果は示しています。原因は噛むことで刺激が脳に伝わるからと言われていますが他にも理由はあると思います。
 歯のないところにインプラントを入れることでご自身の歯とほぼ同様にかみ合わせの刺激で認知症の予防になることも研究で明らかになっています。具体的にはご自身の歯を100%とするとインプラントで90から95%程度、入れ歯(義歯)では80から90%と言われています。
ちなみに咀嚼(咬合力)についてはご自身の歯を100%とするとインプラントで90から95%程度、入れ歯(義歯)では30から50%と言われています。咀嚼という複雑な作業ではこのような差が出てしまいます。免疫力を維持し質の高い健康な生活を送るためにはご自身の歯を守ることが不可欠です。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.13
Q . 10年ほど前に入れたインプラントの根もとが時々腫れます。出血もありますがどうす    ればいいのですか。かなり遠いので手術後、ほとんど定期検診に行っていません
A .インプラントは埋入手術をしてかぶせものをしたら完成と思っている方が多いようですが、実は埋入手術が半分、そして、その後の定期健診で長期に使えるようにフォローする事が半分と考えています。高額なお金を出して、痛い思いをして入れたインプラントですから誰しも一生使っていきたいと考えますが、定期健診に行ってお口の中の変化を見つけ、それに対応して処置していくことで可能となるのです。
 一般的には急いで施術してもらった医療機関で相談してもらいたいのですが、遠ければ対応してくれる歯科医院を探す必要があります。処置内容は中度の歯周病の場合と同じような対応となりますので
・インプラントを行っている
・歯周病治療が得意である
の二点を満たしていることと、そして、他院のインプラントでも快く積極的に対応してくれる歯科医院が条件となります。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.14
Q . インプラントにはワンピースとツーピースがあると聞いたのですがどちらが
  良いのですか?
A .ワンピースは骨の下に埋まる部分と外部に出る部分が一体となっているタイプで、ツーピースは骨の中に埋まる部分を最初に手術で埋め、その後上部をビスやねじ留めで載せて行きます。
ツーピースは部品も多く必要で、かぶせものをするまでの工程が複雑なため費用も高額になります。また、つなぎ目が壊れ余分なトラブルが増えます、当院にも他院で入れたインプラントがつなぎ目からはずれたり、折れたりして来院された方が多くいらっしゃいます。
ツーピースの優位性はいくつかありますが前歯治療における審美的な面だと言えます。かぶせものの位置や角度をコントロールできるからです。
ただ、ワンピースでもベテランの先生では埋入位置をコントロールする事で審美的に問題なく進めています。
 そのようなことから最近はワンピースが徐々に増えています、費用がリーズナブルなことも後押ししています。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A NO.15
Q . インプラントに年齢制限はありますか?
A .年齢制限は特にありません。歯を喪失している人は高齢者の方が多いので結果的にインプラントを選択する方も高齢者の方が多いです。普通に考えれば加齢でインプラントは困難そうですが、実際に実施した結果は良好で、あまり気になったことはありません。ただ、有病者が多いので、どのようなご病気を持っていらっしゃるかで可能かどうか決まってきます。十分な問診等が必要となります。
 あるインプラント学会の副理事長をしている高名な先生は「高齢になり寝たきりになる前に自分の歯と義歯の部分を全てインプラントにしましょう」と運動しています。寝たきりになると口腔の管理や治療が十分にできなくなるので通院出来るうちにと考えているようです。それがほんとに正しいか疑問はありますが、その先生の患者さんの平均年齢は80歳台前半だそうです。ただし埋入するインプラントの種類は考慮しなくてはいけません。
インプラント専用HPを参考にして下さい。


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