歯科診療ヒント インプラント Q&A NO.6 〜 NO.10

おおだち歯科通信 インプラントQ&A 6
Q .インプラント治療を受けたいのですが糖尿病があり、また喫煙もしています。
  インプラント治療は可能でしょうか?
A:喫煙される方、糖尿病にり患されている方ともにトラブルが多いと言われています。
一般的なインプラントでは答えは簡単です。「喫煙者は禁煙し、糖尿病患者は病気の治療十分行い、治してください。その後の治療となります。」
しかし、これでは前向きに治療はできません。新しいインプラントでは骨との親和性が高いので喫煙に関しては骨とインプラントが付く初期2週間程度の禁煙は必ず必要です、以前お話した上顎洞等で骨が出来るのを待つ場合は3カ月程度は必要です。
糖尿病に関して基準はHba1c(ヘモグロビン・エイワンシー)値が5.8%以下にコントロールされていることが条件ですが、やはり新しインプラントの強い親和性を利用し条件付きですが6.8%以下にコントロールされている場合に実施する事があります。当然リスクが高くなることをご本人にご理解いただきます。
インプラント専用HPを参考にして下さい。
おおだち歯科通信 インプラントQ&A 7
Q .インプラントを検討していますが、近くにある歯科医院で相談しましたが十分納得のいく  お話が聞けませんでした。他の歯科医院でも相談しようと思いますがいかがでしょうか
A:ぜひ、他の歯科医院でも相談してください。日本人の国民性でしょうか、遠慮して一人の先生の意見を聞くとそれに従わなくてはと考えがちです。最近はセカンドオピニオン、あるいは3件、4件と歯科医院を訪ね情報収集している方が多いです。特にインプラントは歴史の浅い新しい治療方ですので進歩は日進月歩です。
 以前にもお伝えしましたが上顎洞底の骨が薄い場合、入院して全身麻酔で腰の骨をとり、それを上顎洞に入れ、骨造成をする命がけのインプラントを現在でも世界の多くの医療機関で行っています。同じ状況でもインプラントと手術方を選べば1時間で簡単に終る医療機関もあります。
 日本では50種類以上のインプラントを選ぶことができますがどれを使うかは医療機関任せです。まずは医療機関の選択から始まります。また、インプラント施術の経験数や人間性等、多くを判断しなければなりません、複数の歯科医院の訪問をお薦めします。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A 8
Q .インプラントを検討していますが、手術を受け、かぶせものを入れるまで何カ月も待つと  の話を聞きましたがどの程度の期間がかかるのですか
A:インプラントは手術して埋入すれば、すぐかぶせて使えるというものではありません。インプラント体の表面と骨が付くのを待たなければなりません。また、インプラントの種類によりインプラントと骨の付く期間が異なります。

酸化チタンタイプ(コーティング等のないチタンのみで出来ているもの)
・骨もしっかりあり一般的なインプラント埋入の出来る場合 おおよそ4か月
・上顎で上顎洞までの骨が薄い場合で、骨造成が必要な時 おおよそ8か月から12か月(手術方の違いで異なります)

HAコーティングタイプ(チタンの表面をハイドロキシアパタイトでコーティングしているもの)
・骨もしっかりあり一般的なインプラント埋入の出来る場合 おおよそ2か月
・上顎で上顎洞までの骨が薄い場合で、骨が出来るのを待つ時 おおよそ4か月

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おおだち歯科通信 インプラントQ&A 9
Q . インプラントで手術当日からなんでも咬める様になるシステムがあると聞いたのです   が本当に可能なのですか?
A:メーカーの弁では「CT撮影で得られた画像とコンピュータスキャニングソフトを用いた3次元画像上で決定した埋入ポジションをサージカルテンプレートに移し替え、画像上のポジションをそのままお口の中で再現する。骨形態が把握出来ているので、切開しないでそのままインプラント埋入を行う。また、ガイド上で立てられた治療計画から事前に上部構造体を作製し埋入されたインプラントにクラウンやブリッジ、または仮歯などの上部構造体を手術の同日に取り付け出来るので、その日の内になんでも咬める。」とあります。
さて、今までとの違いは何でしょうか?
1、手術の精度が上がる
2、歯肉を大きく切開しないので炎症が少なくなる
3、上部構造物を事前に作っておける
この3項目は考察できますがインプラント体と骨の接合は今まで同様4か月(インプラント体により2から4か月)かかることは何も変わっておりません。可能性は上がりましたがリスクはそれなりに高いのではないでしょか。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A 10
Q . インプラントの定期検診はどのような事を行うのですか?
A:定期検診が重要だということは以前にお話しましたが、今回は定期検診の内容について触れてみたいと思います。一般的な例を紹介します。

1 全身状態・生活環境
  オペ後にかかった病気の確認や生活の変化   
2 かみ合わせ
  口腔内全体のかみ合わせとインプラントの植立付近のかみ合わせを確認する。
  必要あれば咬合調整を行う   
3 ポケット検査(インプラント部)
  歯周病と同様にインプラントの周囲のポケットの深さを検査する
4 出血検査
  出血があれば出血の程度を確認する
5 排膿検査
  インプラントの周りからうみが出てないか
6 X線検査 
  X線検査でインプラントを支える歯槽骨の状態確認し骨吸収の有無を調べる
7 動揺検査
  インプラントが動揺してないか調べます。

以前も述べました、手術自体は目的の半分で、そのインプラントを一生使って行けるかは検診にかかっています、大変重要です、ご理解ください。
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