歯科診療ヒント インプラント Q&A NO.1 〜 NO.5

おおだち歯科通信 インプラントQ&A 1
Q. 以前インプラントをして現在良好ですが、その後一年ごとに定期健診を受けています。
  その歯科医院はかなり遠いので定期健診を今後どうしようかと悩んでいます
A: お悩みはわかりますが定期健診は必要です。出来る限り受けていただきたいと思います。
定期健診で確認することはいろいろありますが大まかにはインプラント周囲の汚れやかみ合わせの変化です。
インプラント周囲の汚れやかみ合わせの変化でご自身の歯と同様に歯周病に類似した経過をたどり炎症を起こし痛みが出たり抜ける事があります。定期健診で問題が発見されればその場で対応できます、インプラントは一生使える保証はありませんが定期健診に行くことで一生使える可能性が出てきます。行かかなければ使用期間が短くなるのは間違いありません。
つぎにインプラントの埋入手術を受ける医院が遠いと定期健診がつらくなります。近所で評判の良いインプラントをある程度行っている歯科医院を選択する方が良いかもしれません。これからでも事情を説明すれば有料で定期健診を受けてくれる歯科医院があると思いますご相談ください。それから健診は半年に一度くらいが適正と思います。
インプラント専用HPを参考にして下さい。
おおだち歯科通信 インプラントQ&A 2
Q.先日の新聞で、福岡のインプラント専門の歯科医院で3億円ほどの治療費を預かり倒産したとの報道がありましたが、患者さんが返還を求めているようですが難しいようです。
どうしてこのような事になるのでしょうか
A:倒産の原因は院長の無駄使いがひどく経営難となり倒産しました。ではなぜ多くの患者さんが3億円近くのお金を先に預けたのでしょうか。
歯科の保険外診療で特にインプラントは診療着手前に全額の支払いを要求する医院が多いようです。理由は診療に要する期間が長いからだと思われます、シンプルで問題ない症例でも相談開始から5ヶ程度は普通です。骨造成を要する症例では8カ月から1年半ほど要する事も珍しくありません。
 たとえばですが、当院では着手時半分、完成時半分にしています。理由はいろいろありますが近所の方が多く、支払いに関しては一般的な考え方で決めていました。もう一つの理由は当院のインプラントは診療期間が短いからです。新しいタイプのインプラントを使用しているため一般的な症例で2から3カ、骨造成をする症例でも4から5カ月です。福岡のような事件を防ぐためにもせめて着手時(埋入手術時)に支払いするルールにすることを望みます。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A 3
Q インプラントを考えていますが手術前に必ずCTを撮影するのですか
A: 立体X線(3D)であるCT(コンピュータ断層撮影 Computed Tomography)は最近歯科医院にもかなり普及しております。特にインプラントを行う場合は基本となっています。ただ以前に比べリーズナブルになったと言っても装置が高額な事に代わりはなく大きな投資となります。
インプラントを行う場合CTを所有していれば必ず撮影します、安全のための第一歩だからです。所有していない歯科医院でも他の医療機関に依頼して撮影しています。
以前も述べましたがインプラントを行っている歯科医院への平成23年度の調査・統計では
CTを撮影している 58%
CTを撮影しないで埋入 42%
程度でした、最近はもう少し増えていると思います。
人の頭部は大変複雑で上の顎では上顎洞や副鼻腔という空洞があり骨の厚さも人それぞれ、下の顎は下顎管という太い神経が走り絶対触れてはいけません、このような状況でインプラントを埋入するのですから詳しく顎の骨の状態を把握していないと不安で手術はできません。安全のためには最低限の準備です。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A 4
Q .上の奥歯にインプラントを入れたいのですが上顎洞底の骨がとても薄いとの事で丁重  に断られました。
  そんなに難しいのでしょうか。
A: .上顎洞底の骨の厚さがからミリ程度あれば問題ありませんが厚さが0.5ミリからミリぐらいですとかなり困難と言われています、少し前までは超、難症例でした。しかし、最近ではインプラントの種類選択(骨造成を必要としないインプラント)といくつかの小道具があればいとも簡単に埋入出来ます。先日も術前の準備時間を除けば15分程で終わってしましました。この方法は3・4年前には世界で数十件程度の歯科医院でしか採用されていませんでしたが徐々に増え現在1%ぐらいに広がっていると思われます、今後は急速に増えていくと考えています。
逆に大学病院等の口腔外科では既存の術式から抜けられず、いまだに入院して全身麻酔下で腰の骨を取る大手術を併用しているところもあります。また、一方では上顎洞底ミリ程度しかないのに既存の方法にこだわりインプラント埋入に必要な部分のみでなくその周りも割ってしまい上顎洞炎で数年にわたり療養を余儀なくされた方もいらっしゃいます。
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おおだち歯科通信 インプラントQ&A 5
Q .前歯を抜いたあとインプラントをしたいのですが骨造成が必要と言われました。また、終わるまで1年程度  は覚悟してくださいとのこと
A:前回は上顎洞底の骨が薄い場合についてお話しました。今回は前歯部の例をお話ししたいと思います。
前歯部は骨が薄く一般的には骨造成を必要とする難症例が多いです。一般的な酸化チタンタイプのインプラントでは骨造成に8カ月、その後のインプラント埋入で4カ月待つ必要あるのでトータルで1年ほどかかります。骨造成と同時にインプラントを埋入すれば8カ月で済みます。
最新のインプラントでは骨が薄くても骨造成を必要としないことが多いので2カ月でかぶせものをして終了します。ただ、審美的な面では注意と経験が必要です。
それではなぜ骨が薄くても大丈夫なのでしょうか。一般的なインプラントでは埋入した後、時間経過とともに薄い部分の骨が解けることがあるので骨を厚くします。新しいタイプのインプラントでは骨との親和性が強く薄くても解けにくいので必要ないのです。前回お話した「上顎洞底の骨が薄い場合」では新しいタイプのインプラントを上顎洞へ入れるだけで骨が自然に出来てします、自然に骨が出来るほど親和性が高いのです。
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