歯科診療ヒント (131)〜(133)

おおだち歯科通信NO.131
歯科医の薦める「生活改善プログラム」VOL.7

「生活改善プログラム」概要
口腔ケア
・ブラッシングの徹底
・虫歯、歯周病等の口腔検診、治療
生活改善
・食生活改善
・生活習慣の改善
 良質な睡眠
 運動の奨励

生活習慣の改善 運動の奨励
今回はある研究発表を紹介しましよう。
「死亡リスクを低下させるスポーツ」
豪州シドニー大学のエマニュエル・スタマタキス教授らのチームだ。(英スポーツ医学誌「British Journal of Sports Medicine」(電子版)の2016年11月28日号に発表した)1994〜2008年に収集された52歳以上のデータ、8万306人分を抽出
6つのスポーツ分野と死亡リスクとの関係を調べた。
運動をしない人と比較して
(1)テニスなどのラケットスポーツ(全死亡リスクが47%減)。
(2)スイミング(28%減)。
(3)エアロビクス(27%減)。
(4)サイクリング(15%減)。
ランニング、サッカーはいずれも統計学的に有意性なしと判断。これからは運動も内容が問われそうです。
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おおだち歯科通信NO.132
歯科医の薦める「生活改善プログラム」VOL.8

「生活改善プログラム」概要
口腔ケア
・ブラッシングの徹底
・虫歯、歯周病等の口腔検診、治療
生活改善
・食生活改善
・生活習慣の改善
良生活習慣の改善
・運動の奨励 2

前回は「死亡リスクを低下させるスポーツ」を紹介しました。
第一位に輝いたテニスなどのラケットスポーツ(全死亡リスクが47%減)には卓球やバトミントンなども含まれるようです。
死亡リスクの少ない理由は有酸素運動と無酸素運動を繰り返し行うことと、打ち方、打つ方向を相手の位置、動きなど頭で常に考えながら運動する事にあるようです。
逆にランニング、サッカーは有意性なしと判断ですが、その理由は、これらの運動は高齢にとって身体への負担がかかり過ぎていると思われます。これは運動により出る活性酸素に関係します。
次回は運動によりかかりすぎる負担をいかに軽減するか、食生活改善による提案をお話したいと思います。

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おおだち歯科通信NO.133
歯科医の薦める「生活改善プログラム」VOL.9

「生活改善プログラム」概要
口腔ケア
・ブラッシングの徹底
・虫歯、歯周病等の改善
生活改善
・食生活改善
・生活習慣の改善
・睡眠、運動
生活習慣の改善
・運動の奨励 3

前回は死亡リスクを低下させるスポーツの優位性を考察。
今回は同じスポーツでもぜランニング、サッカーは有意性なしとなったか考察しましょう。
「激しスポーツは身体への負担がかかり過ぎる」と言われますがその負担とは何か?それは運動後の酸化物質の増加です、酸化物質が身体にあふれて細胞を傷つけ不良細胞が増え老化が進みます。しかし、人の身体は良く出来ていて、運動をすればするほどこれを中和する抗酸化物質を大量に作り出します。それではなんの問題もないようですがここに落とし穴があります、それは加齢です。
40歳を過ぎたころから抗酸化物質を作り放出する能力が少しづつ落ちて来るのです。ここで「食生活改善」の出番です。運動をした日の夜は抗酸化物質が増える食事を採ることです。一例は生野菜、いわゆるサラダです。生野菜は身体をアルカリ性にし、抗酸化物質の王様であるビタミンCを大量に採ることができます。今日の運動が激しかったと思ったら何時もの2倍のサラダを食べましょう。ただし、温野菜では半減します、ご注意下さい。

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おおだち歯科通信NO.134
歯科医の薦める「生活改善プログラム」VOL.10

「生活改善プログラム」概要
口腔ケア ブラッシング、虫歯、歯周病等の改善
生活改善 食生活、生活習慣の改善 睡眠、運動

生活習慣の改善 良質な睡眠
前回までは運動についてのお話でした。今回は良質な睡眠を考えてみたいと思います。
以前は健康を維持するのに睡眠はあまり関係ないと言われていた時代もありましたが、現在では健康維持の大きな要素と考えられています。個人差はありますが加齢により50歳を過ぎると若い時のように寝だめが効かなくなり不規則な睡眠や寝不足が免疫力の低下につながります
睡眠を司るホルモン、メラトニンは良く知られております。体内でのメラトニン生成には時間がかかるため朝早く日を浴びることが薦められています。早朝から午前中にかけて屋外で15分から30分以上、軽い運動をするように心がけましょう。
また、不規則な質の悪い睡眠や寝不足はメタボ(肥満)の原因にもなります。メタボに見られる内臓脂肪は炎症性の反応を伴い、免疫力を下げます。
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おおだち歯科通信NO.135
歯周病、ワンストップ
前回までは歯ブラシと食生活やその他の生活習慣改善で歯周病を予防しようと提案してまいりました。今回はその歯周病をワンストップで安定させる提案をしたいと思います。
 歯周病には軽度から中度、重度とあります。
・軽度の方は
歯ブラシや歯間ブラシ、フロス(糸)などの使い方の再確認。P.M.T.C.というプロの歯石除去などの口腔内清掃の実施
・中度、重度の方は前述に加えて
リンス(安全な薬液)による歯垢、細菌の除去。
次に、抗生剤ペーストによる薬物療法(局所に使うため体内には入りません)により細菌をコントロール。
 あまり効果がなく、痛いだけの手術は限りなく減らし、確実に効果の出る新しい治療の提案です。
セットでの提案は昨年の6月からですが1年と少し経過しましたが、はっきりした効果が出ており、大変好評をいただいております。
「百聞は一見にしかず」歯周病でお悩みの方は一度お試しください。
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