おおだち歯科通信NO.86
「最近あった質問 12-B」
Q. 大変痛がりなので無痛治療を望みますが、どのようにするのですか
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A. 前回は注射麻酔時の痛みを少なくする方法について以下の3種類の方法をお話ししました
1、注射針をさすところに表面麻酔を塗る
2、麻酔液をゆっくり少量づつ入れる
3、注射針はできるだけ細いものを使用する
4つ目として画期的なのが針のない麻酔注射器(商品名 シリジェット)です。この注射器は高額ですが針を使わず圧力をかけて麻酔液を体内に入れるため痛みがありません。最近の無痛治療の中心ですが、やはりこの注射器だけでは効き目が不十分なときが多々あります。すでに麻酔が効いていて痛くないのですが再度針のある注射器で追加の麻酔液を入れる必要があるのです。だだ、さすがに痛みは少ないです。かかりつけの歯医者さんで相談してください。
その他、笑気吸入麻酔の併用、そしてかなり小さな虫歯に限られますがレーザー照射器での治療などがあります。
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おおだち歯科通信NO.87
「最近あった質問 13」
Q. 歯周病で悩んでいます、痛がりですのであまり痛くない治療方法はありますか |
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A. 歯周病は慢性疾患ですので長期間に少しずつ悪化していきます。そのような理由から治療も根気よく時間をかけて治療していきます。
まずは検査により現状の把握をし、治療していくのですが大きく分けて歯ブラシ等、清掃を軸として時間をかけてケアする方法と、外科的に治療する2つ方法があります。本来は2つの方法を症状により組み合わせて進めるのですが、痛がりの方にはできれば外科的手術は避けたいです。
歯垢、歯石をきれいに取り除き、歯ブラシの練習(TBI)を十分行い、同時に歯間ブラシ、デンタルフロス(糸)の正しい使い方を確認して自宅で徹底的に歯牙清掃を継続的に行います。そして合格点が出れば2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月等期間を選んで定期的にP.M.T.C.(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)を行います。
P.M.T.C.は専門的な道具や薬品を使い普段皆様が磨いている歯ブラシでは取れない歯垢、歯石、汚れなどを取り除きます。同時に定期的に検診を行います。多くの場合この方法でかなり改善されます。一度相談してみてはいかがですか。
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おおだち歯科通信NO.88
「最近あった質問 14」
Q.歯周病が気になり定期的に歯科医院で専門的な清掃(P.M.T.C.)をしてもらっていますがあまり改善されません |
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A. いろいろな原因が考えられますが、最近来院された患者さんで「他院で歯科医院で定期的にP.M.T.C.(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)を受けていたので定期的に続きを希望します」との事でスタートしましたが3ヶ月から半年に1回でいかがですかと伺うと、すぐ歯が汚れるので毎月見てもれえますかとの希望でした。当日の歯ブラシと歯間ブラシとフロス(歯間清掃用の糸)の説明をすると、「今までも使用しているが週に1回程度です」との話でした。
ここでポイントは歯ブラシだけでは100%汚れは取れないということです。歯と歯の間はフロスか歯間ブラシをセットで考えてください(例外として長時間の歯ブラシだけで汚れを取る指導をしている歯科医院もあります)。一日に最低2回はフロスか歯間ブラシを使ってください。詳細はかかりつけの歯科医院にて一度相談してください。
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おおだち歯科通信NO.89
「最近あった質問 15」
Q. 先日、ある週刊誌にインプラントで亡くなられた方がいると報じられていましたがインプラントはそんなに危険なんですか |
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A. 本来インプラント施術は基本に忠実にCT(3D)レントゲンを精査し、患者さんご本人の身体の状況や特性を十分把握し、しっかり準備を行い、時間の余裕を持って施術していけばそんなに危険はありません。 特に最近のインプラントの成功率はかなり高いのです。
それでは今回の不幸はなぜ起きたのか、千件を超える施術数、仮にその数が事実だとすれば学術的にも施術数も問題ありません。それが逆に慢心を生んだのではないでしょうか。
記事の内容から見えてくるのはインプラントの影の部分です。患者さん側からは判断基準として施術数を求められます。健康保険が使えないので高額な施術料が見込める、そこで他院より安く設定し数を稼ぐ高収入の誘惑にも惹かれます。一日5から10件以上の手術をこなし、多くなりすぎると前段のような準備を含め、基本を大切にした診療は不可能と思います。人の身体は一人ひとり違いますし、神から与えられた小宇宙です、手技に慣れてきても畏敬の気持ちを忘れずに丁寧な対応によりこのような事故を防げるのではないでしょうか。
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おおだち歯科通信NO.90
「最近あった質問 16」
Q. 虫歯があるので親知らずを抜きましょうといわれました。親知らずは虫歯の治療はできないのですか。 |
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A. 古い時代は「いろいろなトラブルの原因になる親知らずは早めに抜く」という考え方があったのは事実だと思います。現在はいくつかの状況を勘案しながら患者さんと相談して決めるのが一般的です。
それではどのような状況を勘案するのか
・まっすぐ生えているか
・かみ合わせができているか
・手前の歯を抜くような時、利用できるか
次にどのような問題があれば抜くのか
・親知らずの周りに炎症が頻繁に起こる
・虫歯ができた
・親知らずが生えることで前歯の歯並びに影響が出ると考えられる
・手前の歯に虫歯を起こす可能性がある
その他まだ多くの理由があると思いますが、代表的なものを挙げて見ました。このような状況を患者さんと相談しながら結論に至ります。悩んだらその場で結論ではなく、セカンドオピニオンを求められればなおよいと思います。
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