NHKニュース9の放映内容に間違いがあると言うつもりはありません。しかし当院を始め一部の歯科医院で はすでに新世代のインプラントに切り替え、放送にあった危険性の90%以上を克服しているのです。この点 が取材不足と感じられ、緊急投稿する次第です。 その一番大きな理由は既存(酸化チタンタイプ)のインプラント体の表面劣化の問題です。米国の論文を基 にそれを扱った新聞報道、2009/05/17 16:07 【共同通信】では「米カリフォルニア大ロサンゼルス校歯学 部チームによると、チタン材料は製造直後から空気中の炭素が表面に付着し、細胞との接着力が1カ 月後に約半分に、実際に使われることの多い数カ月後には約3分の1に、それぞれ低下することが分 かった」とあります。紫外線照射による劣化回復は可能とのこと、実用化を期待しております。 (当院ホームページの「インプラント体の表面性状の違い」を参照してください) 私はこの劣化の問題が「インプラントの光と影」の影の多くの部分を作っていると考えています。 インプラント体表面の3割程度しか骨に付かないとなれば、担当医は成功させるために出来るだけ深く埋入 することを考え、結果として神経や血管にぎりぎりの深さまで近付けこととなります。当然、知覚麻痺や死亡事 故につながります。 また、上顎奥歯などでは大変困難な骨造成を強いられ、入院設備のある大学病医院等になければできな い症例もあります。一般的な歯科医院では困難な骨造成を避けるため、骨の厚さのある部分を探しインプラ ントを埋入するため、テレビ放映でもあったように斜めに曲げて埋入したり、同様の理由で場所をずらし反対 の歯と咬み合わない場所に埋入することとなります。その後、無理やり咬み合わせを作るため数年すると痛く て咬めなくなり、炎症を起こし最悪の場合インプラント体を除去する結果となることもあります。 当院を始め一部の歯科医院では既に酸化チタンタイプおよび一部問題のあるHAコーティングのインプラン トの使用を控え、劣化のほとんど無い新世代の再結晶化HAコーティングタイプのインプラントに切り替えてお ります。 その特徴として ・埋入後からかぶせものをするまでの期間が4カ月から1.5カ月に短縮 ・ほとんどの症例で患者さんの体への負担の多い骨造成を必要としない (当院ホームページの「症例2、あるは4」を参照してください) ・浅めの埋入でも十分可能なため神経や血管までの安全距離を保てる ・斜めに埋入する必要がないので失敗が少ない 特に上記1、2項で明らかなように信じられないような進化をしております。そしてこのインプラント体は国産 で世界特許を得ており簡単にはまねができません。また、驚くことがもう一つ、上記のように安全で確実にも かかわらず大変リーズナブルです。 |
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