歯科診療ヒント (1)〜(5)

おおだち歯科通信NO.
「歯の治療が嫌いなら歯の清掃」
  歯の治療は痛いから大嫌いと言う方は多いと思います。また、「一生懸命歯を磨いているのに出血が止まらない」という様なお話をよく聞きます、自分では完璧に歯磨きができていると思っていても落とし穴があります。そのような方に100点満点の歯ブラシを提案致します。
  今までの歯ブラシだけの清掃では歯ブラシの当たる所を100%きれいにしていただけで歯と歯の間の部分20〜30%はいつも清掃出来ていなっかったのです。これでは歯と歯の聞はいつも0点、これが歯周病と虫歯の原因となっています。歯間ブラシやデンタルフロス(糸)を歯ブラシと併用してこの欠点を補いましょう。
  今までも当院では歯周病の悪化した方やインプラントを装着した方にこのような小さな道具を使った歯ブラシを指導して参りましたが、これからは歯周病進行と虫歯の再発を防ぐためにすべての方に提案して行きたいと思っています。乱暴な清掃はかえってマイナスです。自信のない方はご指導しております。スタートセット用意してお待ちしております。
 お気軌こご相談下さい。
おおだち歯科通信NO.
「歯の治療も基本から」
治療の基本はやはり根の治療です、しっかり治療しておかないと金属をかぶせた後短期間で腫れてきたり痛くなったりする事があります。どんなに上手にかぶせても根の治療がよくなければ上質な歯科治療とは認められません。
  根の治療は虫歯により神経(歯髄)が感染し除去した場合や以前根の治療をして金属等をかぶせている歯が虫歯になって根の部分に感染した場合に行います。根の治療は麻酔をしてまず神経(歯髄)や古い根充材を取り除き、その歯髄の管を広げて消毒薬を何回か入れ変え、その後感染がなくなったのを確認して薬(根充材)で埋めます。
  根の治療は大変細かく根気のいる仕事です、特に奥歯は根が3本か4本あり、また先生の指も口の中に入りにくいので治療時間も長くなり患者さんも先生も大変です、その結果根の治療が不完全になりかねません、お願いとしてはいろいろ不満もあると思いますが大きく口を開けていただき、根の治療に対して先生に十分時間をあげてください。検査はレントゲンで行います、異常を感じましたらご相談ください。
おおだち歯科通信NO.3
「長寿の秘訣は健康な歯」
一番身近かで効果の高い長寿の秘訣、それは自分の歯で咬み続ける事です。取り外しのできる入れ歯では自分の歯と比較して平均2〜3割程度の咬合力しか回復できません、自分の歯がなくなったら入れ歯があると気楽に考えている方は後で後悔することになります。
   唾液には多くの解毒物質含まれ発ガン性のある物質を無毒化する効果があると言われています、自分の歯でしっかり咬んでゆっくり食事をすると最も効果的です。またゆっくり食事をすると血液の中の糖(血糖値)があがり食欲中枢刺激して「もうお腹が一杯です」と信号が出ます、そうなると少なめの食事で満腹になります。苦労しないでダイエットができそうです、急いで食事をしないことですね。
 また、自分の歯で咬むと刺激が脳に伝わり老化や痴呆の予防になる事も確認されています、毎日の歯の手入れはお金では買えない長寿の妙薬です、皆さん認識を新たに頑張ってください。興味のある方は相談にいらしてください。
おおだち歯科通信NO.4
「食物をきちっと咬む事の効用」
今回は食事の時に「きちっと咬む」と言う事を考えてみたいと思います。
特に16歳以下のお子さんをお持ちの方はご注意ください。
 人の身体の成長はおおよそ18歳で止まります、当然上下の顎骨や唾液線の成長も同様です、離乳食から一般食になったら「きちっと咬ませる」という事を意識してください。 まず「きちっと咬む」事により顎骨を適正な大きさに成長させます、きちっと咬まない人は顎骨が小さく不正歯列等の原因となります、また「きちっと咬む」事により唾液が多く出て、それに対応するために唾液線はどんどん成長して行きます、大人になってからでは成長はあまり望めません、小さな時からご家庭で食事の時に優しく指導して下さい。    唾液の効用については前回触れましたが多くの病気の予防効果がありますのでお子様の現在、未来の健康のために食事の時「食物をにきちっと咬む」という事を思い出してください。ただしある程度体質的に個人差のある事をご承知ください。
おおだち歯科通信NO.5
「カルシウム(Ca)の効用」(1)
カルシウムと聞くと骨や歯などのために必要なイメージが定着していますが、今では血管、皮膚、筋肉や靭帯などのすべての軟組織の生成に重要な役割をしていることが解っております。
  人の体では細胞が結び付き組織を作ります、この結び付いて行く過程で触媒に似た働きをカルシウムとビタミンCが受け持っています、ですから新陳代謝(日々の生活の中で古い細胞が死に新い細胞に変わること)の時にカルシウムやビタミンC等が不足するとこの結び付きに不良箇所が増えます。例えば血管では、弾力性がなくなり、高い圧力や振動で切やすくなり内出血することになります、これが脳で起こると脳出血、クモ膜下出血となり生命の危機と直結します。
  また歯を支えてる靭帯は歯根膜と言われ、この部分に不良箇所が増えると細菌に犯されやすくなり歯槽膿漏が悪化します。 カルシウム不足が長期間続くと糖尿病になりやすくなります。逆に言うと上記の症状は糖尿病の症状と同一と言えます。
  次回ももう少しこの続きを話してみたいと思います。


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