おおだち歯科通信NO.５６
「義歯何でも相談」 (4) |
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最近の義歯vol.4
今回も針金の無い義歯「コーヌスクローネ」を御紹介します。この義歯も審美的に優れていますが針金が無い以外は前回紹介したシルキーデンチャーとは考え方や作製方法等全く異なる義歯です。
一本の歯に内冠と外冠（写真を参照）の二つを必要とするため作製の工程が複雑で高度な技術を必要とします。その分、利点も特筆すべきものが有ります。針金と違い冠で歯を覆うため歯との接触が線から面になるため支えとなる歯の負担が小さくなります。結果として歯を抜くことが少くなります。その他利点としては
・針金が無いので審美的に優れている
・針金が無いので使用感、違和感が少ない
・安定性がよい
・清掃が容易
など多くの利点が有ります
この義歯は部分床義歯に適応します。また保険適用外となります。
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おおだち歯科通信NO.５７
「義歯何でも相談」 (5) |
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最近の義歯vol.5
今まで4回にわたり新しいタイプの義歯を紹介しました。次回以降も続ける予定ですが、今回は大切な義歯の基本をお話しておきたいと思います。
最近診療をしていますと今まで紹介してきた義歯を他院で入れた方がおいでになり、「どうしてもうまく咬めない」、「痛くて咬めない」等と訴えられます。保険外の新しいタイプの義歯が多く紹介しましたが、「高額な義歯は作って入れさえすれば意持ちよく咬めると」の誤解があるようです。義歯は第一に「高度なかみ合わせ理論」、第二に「丁重な形の取りかた」そして細かい配慮が無くてはうまく咬める義歯はできません。このような長い経験と習熟した技術が無ければ健康保険で入れられる義歯も保険外の義歯も同様です。結局何軒か転院して何倍ものお金を払うことになります。義歯は職人技に近い領域ですので高額な義歯を予定している方は歯科医とよくお話をするなり、最初は健康保険の義歯を入れて技術を見られてはいかがでしょうか。
最後に一言。逆によく咬めない義歯もかみ合わせ理論に則り調整すると多くの人はそれなりに満足して帰られます。
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おおだち歯科通信NO.５８
「義歯何でも相談」 (6) |
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最近の義歯vol.6
今回はマグネット義歯についてお話したいと思います。この義歯は歯根にキーパーという磁性金属をつけ、義歯には磁性体を取り付けます。磁石の引き合う力を利用して義歯を安定させようという技術です。
利点は
・義歯の安定が得やすい
・利用している歯根の負担が比較的少ない
・部分床義歯ではクラスプ（義歯を支える針金）を使わない設計もできるので審美的によい
・清掃は一般義歯と同程度で簡単です
欠点、留意点は
・歯根と歯肉の違いにより、義歯の適合を長期間安定させるためこまめなケアーが必要
・ケアーを怠り長期間放置すると破損する
・インプラント（人工歯根）を利用しない場合を除き、一般的には残存歯がないと作製できない
等の困難な面もあります。この義歯も精度の高い作製技術と咬合理論の裏づけが必要です。また、上記にあるように義歯セット後の管理が大変重要です。総義歯、局部床義歯ともに適用、健康保険適用外となります。
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おおだち歯科通信NO.５９
「義歯何でも相談」 (7) |
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最近の義歯vol.7
今回は無口蓋入れ歯についてお話します。無口蓋入れ歯は上の義歯で適用され、通常の義歯とは違い写真のように床の真ん中の部分が有りません。一般的には上の総義歯ではあご全体を覆わないと吸着が悪くなり安定せず落ちやすくなります。
しかし、歯肉や骨の状態がよければ、精密な印象（かたどり）や高度なかみ合わせ理論により可能となります。
従来の保険総義歯よりはるかに違和感が無く、発音、味覚障害も少なく、快適な入れ歯となります。
基本的に無口蓋入れ歯は健康保険で作製できますが、精度を求めて落ちにくくするには限界があります。満足できる義歯ができなければ保険外も要検討です。
適用は上顎の義歯のみ
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おおだち歯科通信NO.６０
「義歯何でも相談」 (8) |
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最近の義歯vol.8
今回は保険外義歯では一般的なコバルトクローム合金の金属床義歯についてお話しいたします。
古くから多くの方に利用されている大変安定した評判の良い義歯です。
利点としては
・金属は強度がありますので義歯の床は薄く使用感が大変良いです
・熱伝導が良いので温かい食べ物、冷たい食べ物を食したときに大変自然な感じを得られます
・レジン（プラスチック）の義歯より丈夫です
・また、たわみが少ないので針金のかかっている歯の負担が軽減されます
・金属部分が多く水分を吸収するレジン部分が少ないので清潔です
次に欠点はあまり有りませんが気になるところは以下のようです。
・古くなり義歯が合わなくり義歯の裏を張り替えますが金属床の場合裏を張ると床が厚くなり上記利点の一部が消失します
・健康保険適用外で高額です
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