歯科診療ヒント (91)〜(95)

おおだち歯科通信 NO.91
「最近あった質問 17」
Q. 最近テレビで見ましたが、歯科の金属のかぶせ物や入れ歯(義歯)は最 近中国で作っているようですが、食べ物と同じで大変怖いですね。
A. 私も、同じように感じます。当院ではすべて免許を持った技工所と契約をしています。今回技工士さんに了解を得て技工所の名称と製作者の写真を待合室に貼り出すことにしました。金属もほとんどは当院で買い、技工所に渡して作成してもらっています。法的に認められた金属で、高額ですが品質の確かなものを選定し来院された患者さんに提供しています。開院して三十数年になりますので多くの方が十年以上のお付き合いとなっています。 安全、安心は当然として品質や仕上がりも気になります。都会で人口が多く患者さんの入れ替わりが激しいところでは経費節減のため誘惑されるとのではと思いますが、長期に患者さんと付き合っている医院では考えられません。
 金属のかぶせ物や入れ歯、そのほか樹脂製の多くのものがありますが、すべてお口の中で何十年も使うものです。信頼できる歯科医院を選びたいものです。
今までのQ&Aこちらをご覧ください。
おおだち歯科通信 NO.92
「最近あった質問 18」
Q.入れ歯を入れるようになり大変不便を感じています。インプラントを考えていますがどのような基準で歯科医院を選べばいいのですか?
A. 最近、インプラントを希望する方が多くなり最初に頭を悩ます問題だと思います。大変難しい質問です、基準がいろいろあります。たとえば
(1)金額が安いほうがいいい・・・でも不安
(2)大学病院、あるいは専門医を望む ・・・高額になるのでは
(3)経験豊富で施術数の多い歯科医院で
(4)いつも通っている歯科医院で受けるか、行っていない場合は紹介を依頼する
(5)認定医等の資格を重視したい
(6)近所の評判を聞いて
(7)きちんと話や希望を十分聞いてくれる先生に
(8)最新医療なので若い先生のほうが上手?
(9)その他
 まだ、基準は人それぞれあると思いますが、紙面の関係で次号以降で、それぞれの利点、問題点、注意点を詳しく述べて行きたいと思います。
今までのQ&Aはこちらをご覧ください。
おおだち歯科通信 NO.93
「最近あった質問 18 vol.2」
Q.入れ歯を入れるようになり大変不便を感じています。インプラントを考えていますがどのような基準で歯科医院を選べばいいのですか?
A. 前回はいろいろな判断基準として9つほど例をあげました。今回からそれぞれの利点、問題点、注意点を詳しく述べて行きたいと思います。
(1)金額が安いほうがいいい・・・でも不安
(2)大学病院、あるいは専門医を望む・・・高額になるのでは
まずは一番気になる金額の問題ですね。科学の発展は目覚しく、歴史ある名門メーカーの高額なインプラント体(フィクスチャー)が優れているのかとの問いに対し現状では単純には答えらない状況です。
歴史ある外国メーカーはソフト面、適応における幅の広さ等において一歩リードしています。それではインプラント体本体はどうでしょうか。現在大きく分けてTi Unite(タイユナイト)タイプとHAコーティングタイプの2者で材質は共にチタンです。前者はインプラント体の表面積を広げる工夫をして、後者はハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの一種で、骨や歯の主要成分で親和性が高い)をコーティングして骨との結合を強くしようとしています。 両者の比較と金額の判断は紙面の関係で次回にさせていただきます。
今までのQ&Aはこちらをご覧ください。
おおだち歯科通信 NO.94
「最近あった質問 18 vol.3」
Q.入れ歯を入れるようになり大変不便を感じています。インプラントを考えていますがどのような基準で歯科医院を選べばいいのですか?
A. 今回はインプラント体(フィクスチャー)のTi Unite(タイユナイト)タイプとHAコーティングタイプの2者比較の続きをお話します。
比較をシンプルで分かりやすくしなくてはいけないので外国メーカーと国産それぞれ代表的な1社の比較を行ってみましょう。
ブローネマルク  AQB
当院での適応術式 主にツーピース 主にワンーピース 
インプラントが骨と結合する期間 3〜4ヶ月 2〜3ヶ月 
インプラント表面性状 Ti Unite(タイユナイト)  再結晶化HAコーティング 
サイナスリフト術での対応 骨添加が必要  骨添加不要 
この表からHAコーティングタイプは骨との結合の速さがわかります、またサイナスリフトでの骨添加不要とは生体との親和性が驚くほど高く、インプラント体の周りに骨を作ってしまいます。このような理由から最近急激にシェアーを増やし、結果として安価で扱う歯科医院が増えています。安いから良くないとは言いきれない理由がここにあります。
紙面の関係で十分お話を出来ないので詳細は当院インプラント専用HPを参照してください。
おおだち歯科通信 NO.95 
「最近あった質問 18 vol.4」
Q.入れ歯を入れるようになり大変不便を感じています。インプラントを考えていますがどのような基準で歯科医院を選べばいいのですか?
A. 前回はインプラント体(フィクスチャー)のTi Unite(タイユナイト)タイプとHAコーティングタイプの2者比較をお話しました。安価だから良くないと一概に言えないことをご理解いただいたと思います。
さて、次に大学病院やインプラント専門の歯科医院、あるいは行きつけの歯科医院がいいのか悩むところです。大学病院やインプラント専門の歯科医院の利点は施術数や専門性で秀でていますが問題点もあります。毎年、新人のドクターが入局して来ますので容易なケースでは経験が少ない、あるいは始めてオペをするドクターに当たることがあります。また、大学病院では一部と思いますが大きな組織であることと、全員が勤務医である事からシステムの変更を伴うような新しい技術や手法への積極性は疑問です。そして、インプラント専門歯科医院の場合はほんの一部ですが愛知県の事件で表に出たように保険診療請求等で問題を起こし保険医取り消しとなり、生活のために経験のないインプラント専門歯科医医院に進むケースです、よくドクターのお人柄を確認してから契約をしていただきたいと思います。
疑問の点は、当院インプラント専用HPを参照してください。


トップへ
戻る