歯科診療ヒント (51)〜(55)

おおだち歯科通信NO.51
「医食同源 身体と食べ物」(7)
前回はアメリカ合衆国政府の"食源病"への対応、そしてそれは深刻なビタミン・ミネラル不足であるとの報告をさせていただきました。それではなぜ食生活でのビタミン・ミネラル不足が生活習慣病を引き起こすのでしょう。これは細胞分裂レベルの新陳代謝と関係があるようです。
  新陳とは細胞の生まれ変わりを指しますが、細胞は細胞分裂を繰り返し新しくなります。人の細胞はおよそ60兆といわれています。場所により生まれ変わる周期が異なりますが皮膚でおおよそ28日周期、以下筋肉と肝臓で60日、心臓22日、骨で90日、胃腸で5日などです。細胞が新しく生まれ変わる過程で触媒としてビタミンとミネラルが関与し、そしてアミノ酸などが細胞本体あるいは基質の形成に必要となります。
  紙面の関係で生活習慣病の原因については次回に譲ります。

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おおだち歯科通信NO.52
「医食同源 身体と食べ物」(8)
前回は細胞レベルの新陳代謝についてお話を進めましたが、今回はその続きをお話しします。 細胞は分裂して新しい細胞に生まれ変わりますが、その時60兆もある細胞の30億の塩基を持つDNAもすべて分裂して新しい細胞にコピーされます。DNA複製の際の間違いは、およそ100億塩基にひとつといわれています。もしこの時不備があったらどうなるでしょう。想像するだけで大変怖いです。最悪の場合は癌や腫瘍の細胞に変化するのです、もちろん免疫力の強い健康な人はその失敗作(新しい細胞)は排除され害を及ぼしませんが、うまくいかないと癌や腫瘍が発症することになります。一般的には細胞や細胞の結びつきに不備が起き、たとえばその不備が血管の細胞であれば切れやすい血管になります。怖いのは結果として切れた場所が心臓の冠動脈であれば心筋壊死になり生命の危機となります。また、歯の周りの組織が弱くなれば歯周病にかかりやすい体質ということになります。

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おおだち歯科通信NO.53
「義歯何でも相談」 (1)
最近の義歯vol.1
義歯でお悩みの方は大変多いと聞きます。基本的に義歯は健康保険で製作できますが、何回作っても調子が悪い方は、いろいろ方法を考えなくてはいけません。毎日食事に使うものですのでなおさらです。具体的にはどうしたら良いでしょうか
 ・一つには義歯の設計を変えてみる
 ・二つには勇気を出して歯科医院を変えてみる
 ・そして三つ目は、若干高額になりますが保険外の義歯を入れてみる
 一、二とそれぞれ信頼できる、義歯を得意とする歯科医院を選択する必要は有りますが、最終的に解決しなければ、最新の保険外の義歯まで検討する必要が有ります。最新の保険外の義歯にはどんなものがあるか少し触れてみましょう。
 ・ソフトリライニング義歯
 ・シルキーデンチャー
 ・コーヌスクローネ
 ・マグネット義歯
 ・無口蓋入れ歯
 ・金属床
 などがあります。それぞれの特徴などについては次号で触れて行きたいと思います。

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おおだち歯科通信NO.54
「義歯何でも相談」 (2)
最近の義歯vol.2
 前回は最新の義歯の種類を列記しましたが、今回からは一つ一つの義歯の特徴等をお話したいと思います。今回はソフトリライニング義歯です。
義歯のお悩みのトップは『義歯が合わない』です。合わないため結果としてすぐ外れる、痛くて噛めない、義歯と歯肉の間に食べ物が入る、などが多いですが、この義歯はこのような方に最適です。
歯ぐきに接触する面に弾力性のある柔かい樹脂(シリコン状の素材)を張り特殊加工を施した入れ歯です。歯を抜いて時間が経過したりして顎の骨が痩せていたり、骨の形状(出っ張りなど)があり複雑な方などに向いています。総入れ歯にお勧め 保険適用外となります。
次回は審美的に義歯が入っていないようなイメージを望む方に針金が見えない義歯を紹介します。

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おおだち歯科通信NO.55
「義歯何でも相談」 (3)
最近の義歯vol.3
 今回は針金の無い義歯「シルキーデンチャー」を御紹介します。他にバルブラスト、フレキシサイト、SEデンチャーなどの名称で扱っている歯科医院が有りますが、それぞれ使用材料が違います。
この義歯は人から見られたときに針金が無いのであまり義歯を入れているイメージがなく審美的に優れています。いろいろな理由でインプラントが出来ない、あるいはしたくない方などが利用しています。アメリカなどでは数十年前より普及しており、かなり多くの方に使用されています。
さて、欠点としては上記の一部もので材質の関係で何年か使用した後補修が利かないものが有ります。かなり個人差は有りますが3から5年程度で合わなくなり作り換えなければならない場合が有ります。ただ、一般的にどの様な義歯でも1ないし2年程度で合わなくなりますので何らかの手入れは必要です。
この義歯は部分床義歯に向いています。また保険適用外となります。

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