NO.143 顎関節症について

 顎関節症は顎関節の開口障害(口が開かない)や痛み、違和感(関節から異音がする)などが症状として見られます。
 顎関節症は以前より原因の特定が難しく難症例と言われてきました。原因は多種多様で複数の要因が積み重なって発症していると言われています。
 原因をいくつか挙げてみます。
1、咬合の変化や異常
 加齢とともにかぶせものをしたり、歯を抜き義歯を入れたりすると咬み合わせが微妙に変わります。また、治療をしてなくてもご自身の歯のすり減りなどにより変化して行きます。
2、習慣や習癖によるもの
 就寝時の姿勢、寝不足、歯ぎしり、片咀嚼(左右均等でなく片方だけ、あるいは前歯だけで咬み続ける)、うつ伏せ読書、楽器の使用、重量物の運搬などの仕事上の原因など多種多様です
3、精神的要因
 過度の緊張、不安、抑鬱などのストレス
4、スポーツや交通事故等による外傷
 あまりにも原因が多く特定しにくいのです、次回は原因を減らすアイデアと治療の実際に触れて行きたいと思います