NO.142 口腔ケア、口腔内フローラのコントロールvol.4

(1)殺菌性のあるデンタルリンスの応用
(2)低濃度の次亜塩素酸電界水での洗口
(3)歯に対して有用な善玉菌の応用
ラクトバチルス・ロイテリ菌や乳酸菌TI2711(乳酸菌LS1)など
今回は上記(3)の特徴や利点、欠点について
(3)の善玉菌の応用ですが「乳酸菌TI2711(乳酸菌LS1)」は抗菌の範囲がL.ロイテリ菌と比べると狭いので、今回はL.ロイテリ菌についてお話したいと思います。
L.ロイテリ菌は10数年前からスウェーデンにおいて全身のアレルギー抑制やピロリ菌感染抑制、感染症抑制、母乳の改善などの研究がすすめられてきました。また、胃酸に強く、生きたまま腸に到達し腸内フローラを整えることで免疫力を強めます。
歯科領域では歯周病菌や虫歯菌の発育を妨げることでそれぞれの予防効果が認められます。現在までは副作用の報告もなく安全です。口腔内から腸内へ移行するので両方のフローラを
整えることが出来ます。今後、研究が進み厚労省の認可を受け、健康保険の適用を期待したいところです。