NO.140 口腔ケア、口腔内フローラのコントロールvol.2

前回は3つのコントロール法を紹介しました。
(1)殺菌性のあるデンタルリンスの応用
(2)低濃度の次亜塩素酸電界水での洗口
(3)歯に対して有用な善玉菌の応用
ラクトバチルス・ロイテリ菌や乳酸菌TI2711(乳酸菌LS1)など
今回はこのような口腔ケア、コントロールの特徴や利点、欠点を紹介します
(1)のデンタルリンスはライオンやサンスターが各歯科大学の担当教授等の意見を集約して歯周病、虫歯予防のために開発しました。
含まれている薬は主に3種類、歯垢の分解を進める薬液、細菌を殺す薬液、分解した歯垢や細菌の死骸を排出する薬液です。
細菌は歯垢に守られていて歯垢を分解しなければ殺せません。
単なるうがい薬ではなく歯と歯肉の間に歯ブラシ等を使い浸透させ除菌させるものです。
使用後、水でうがいする事なく口腔内に薬液を残し、雑菌の繁殖を抑制すことで口腔内フローラ安定に寄与します。
利点は安全で費用対効果のいいこと、欠点は歯ブラシ後に一手間かかることです。
紙面の関系で(2)・(3)は次回に譲ります。