NO.137 歯周病、ワンストップ vol.3

前回は中度、重度以上の歯周病では完全な治癒はかなり困難であり、目指すのは治癒ではなく「寛解」(かんかい)であると話しました。
(寛解とは「病気の症状が軽減、または消失し、臨床的にコントロールされた状態」を表します)
そして、新年明けて、早々の朝日新聞に「認知症、歯周病で症状悪化」との記事が掲載された。マウスでの実験ではありますが「歯周病が脳のごみと言われるアミロイドβというたんぱく質を増やす」との内容です。
当院の「歯周病、ワンストップ」は口腔内やポケットの中の歯周病菌を限りなく減らし寛解を目指します。寛解することで歯周病のみならず認知症や多くの成人病罹患の予防となり、また罹患している場合は軽減されます。基本は歯ブラシや歯間ブラシ、フロス(糸)による清掃。そして、リンス(安全な薬液)療法により症状の安定を図ります。必要に応じて抗生剤を副作用のないように局所利用し歯周病菌を死滅させます。
歯周病は慢性疾患ですので継続が第一です、毎日少しの時間を自分の健康のためにお使いください。