NO.136 歯周病、ワンストップ その後

前回は歯周病をワンストップで安定させる提案を致しました。多くの方にご好評をいただいております。
ただ、歯周病が治るということの解釈が難解で少し解説が必要です。
歯周病の軽度から中度(比較的軽い中度)の方では何とか期待通り、治癒に近いところまでの結果が出ます。
しかし、中度以上の歯周病では完全な治癒はかなり困難であり、若い時のように歯の周りに骨が戻り完治する事は現状ではなかなか望めません。
それでは中度(重い中度)の方、重度の方はどのような結果を期待すればいいのでしょうか。それは治癒ではなく「寛解」(かんかい)となります。寛解とは「病気の症状が軽減、または消失し、臨床的にコントロールされた状態」を表します。
よって、「歯周病、ワンストップ」でも中度(重い中度)の方、重度の方は寛解を目指します。
一度、歯周ポケットの中のプラークを分解し歯周病菌を殺した後は前回お話したような歯ブラシや歯間ブラシ、フロス(糸)、そして、リンス(安全な薬液)療法により症状の安定を保てれば寛解となります。