NO.106 歯周病治療、および予防への新たな対応

ここ数年、歯周病に対して新たな発見が相次ぎました。歯周病と成人病との相関性は驚くものがあります。特に歯周病が糖尿病を引き起こす等の研究結果です。そこで最近医院側でも歯周病への取り組みが積極的になっています。
ブラッシングは「消極的な予防」とのイメージがありますが新たに積極的な予防を超えた「治療目的」のブラッシングが提唱されています。方法は簡単で歯肉と歯との間を専門に清掃する歯ブラシと殺菌性のあるリンスの使用です。
一般の歯ブラシと歯間ブラシやデンタルフロス(糸)での清掃後、もう一度専用の歯ブラシを使って清掃します(一回法もあります)。そのため面倒だとの指摘もありますが長年ブラッシングしても炎症が引かないと悩でいる方にはてきめんで、スーッと炎症がお収まります。重篤な場合は抗生剤(最低限の量で初回のみ)を併用することもあります。この抗生剤は既存のものとは違い、歯周病菌への効果が大変高いのです。過去にあった抗生剤の連用による治療方法とはまったく別のものです。歯周病で悩んでいる方は対応している歯科医院にてご相談ください。