NO.99 NHKの「インプラントの光と影」について

 8月1日、NHKのニュース番組の中で「インプラントの光と影」と題する放映がありました。その内容に間違はありませんが当院を始め一部の歯科医院ではすでに新世代のインプラントに切り替え、問題点の多くを克服しているのです。
人的問題は大きいのですが、ハードの問題も隠れています。既存(酸化チタンタイプ)のインプラント体の表面劣化の問題です。米国での新聞報道、2009/05/17 16:07 【共同通信】では「米カリフォルニア大ロサンゼルス校歯学部チームによると、チタン材料は製造直後から空気中の炭素が表面に付着し、細胞との接着力が1カ月後に約半分に、実際に使われることの多い数カ月後には約3分の1に、それぞれ低下することが分かった」(一部引用)とあります。
劣化を補うため深く埋入する必要があり、結果として神経や血管に近くなり、当然、事故のリスクが高まります。
また、上の奥歯では大変困難な骨造成が必要です。全身麻酔や入院設備のない歯科医院では骨造成を避ける傾向があります。少しでも骨の厚みのあるところを探し、無理にインプラントを埋入するため、斜に曲った植立となる等問題があります。
当院を始め一部の歯科医院では劣化の無い新世代のHAコーティングタイプのインプラントに切り替えております。
特徴は
・埋入後保定期間が4カ月から1,5カ月に短縮
・患者さんの体への負担の多い骨造成が不要
・浅めの埋入でも可能なため神経や血管までの安全距離を保てる
・斜めに埋入するリスクがないので失敗が少ない
など、大きく進化をしており、値段も大変リーズナブルです。