NO.31 「歯科医院の院内感染予防」 (2)

 前回に引き続き歯科医院の感染予防への取り組みで、切削道具やその他の消毒、また既に肝炎等の血液感染性疾患に罹っている方への対応ついてご報告させていただきます。
 ・切削道具(歯を削る道具)はグルコン酸クロルヘキシジンにて浸漬、その後耐熱性のあるバーは乾熱滅菌
 ・超音波スケーラー(歯石を除去する機器)のチップ(直接歯にふれる部分)は患者さんごとに乾熱滅菌
 ・注射針、注射液、メス(切開等に使用する鋭利な刃物)は患者さんごとに使い捨て
 ・すでに肝炎等の血液感染性疾患に罹っている方の治療機器に対する消毒、滅菌は基本的に一般の方の場合と同様です。理由は自分が感染症に罹っていても申告なさらない、あるいは罹っていることに気が付いてないなどの理由で、すべての患者さんが罹患している可能性を考慮し、対応致しております。また罹患している患者さんに対して治療拒否をしないのが基本です。ただし重篤な症状のある場合は二次、三次医療機関(専門病院や総合病院)を紹介しております。