NO.30 歯科医院の院内感染予防(1)

 以前テレビ等で「歯科医院での治療による感染」についてかなり話題になっておりました。皆様の不安は大きいのではないでしょうか。今回は歯科医院の院内感染予防の取り組みについてご報告しておきたいと思います。
 ・歯科医師、歯科衛生士等診療に携わるすべてのスタッフは診療前の手指の洗浄、消毒を励行し出血を伴わない複雑な診療以外はゴム手袋を使用
 ・基本セット(ピンセット、ミラー、短針等)と外科器具、印象トレー(お口の形を採る道具)その他の器具は流水洗浄後高圧蒸気滅菌器(オートクレイブ)にて滅菌
 ・バキュームチップ(唾液等を吸引する道具)は流水洗浄後ピューラックス(6%次亜塩素酸ナトリウム)に浸漬後高圧蒸気滅菌器にて滅菌
 ・リーマー(歯根の治療に使う針金)は使用頻度が高いのでウイルクリーン(0,2%塩化ベンゼトニウム)にて浸漬清掃後300度程度にて乾熱滅菌(ガラスビーズを高温に熱した所に数分挿入)
 紙面の関係で切削道具やその他の消毒、既に肝炎等に感染している方の治療などは次回にさせていただきます。