NO.28 「定期検診のすすめ」 (11)
(5)妊娠時の歯科検診 その2
さて、前回の内容でおおよその状況を理解していただいたと思いますが、一般歯科の検診に加えいくつかの注意点があります。
・妊娠初期と末期は安定しないのであまり無理をしない
・歯科の注射麻酔等は胎児への影響を考え、麻酔を伴う治療はできるだけ避ける
・具体的には応急処置で対処するようになります
・欲を言えば、計画的な出産が可能なら妊娠前に歯科治療は終わらせておく
以上のように多くの拘束の中で受身な治療となります。
実際の検診の流れは
・妊娠4ヶ月目に入るまでは簡単な応急処置と歯間ブラシとデンタルフロス(清掃用の糸)を使用した徹底したブラッシング指導
・4ヶ月を過ぎ安定期に入ったら虫歯の簡単な治療はすすめていきます、また歯石除去もおこないます
・8ヶ月に入ったら少し様子をみて、出産後にそなえます
・出産後は意外と安心してしまう方が多いのですがこの時期が全身、口腔内ともに大切な時期です、母体に影響が少ない治療からを開始します
・この間3ヶ月(希望により検診期間を短縮)ごとに定期検診を行い、ブラッシング指導を継続します
このような流れですすめてまいります。