NO.26 「定期検診のすすめ」 (9)

 (4)義歯及び高齢者歯科検診 その2
前回も触れましたが全身的に
 ・健康的な生活を維持しているか
 ・食べ物の好き嫌いや食生活に偏りがないか、また食欲があるか
 ・最近罹った病気があるか
 など注意しなくてはいけません。
  さて、本題ですが局所的にはやはり義歯と歯周病の管理がメインとなります。前回の「一般歯科の検診」でも述べましたが
 ・歯周病の状態の確認と必要なら再治療
 ・よく歯が磨けているか、また歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス(糸)の使い方が正しいか
 ・歯垢や歯石がないか
 ・虫歯や義歯の不良等でかみ合わせに問題がないか
 などですが、自分の歯と義歯が混在している場合には特にこまめな定期検診が必要です。意外と義歯は変化が大きいのです、6ヶ月もすると変化していると言われています。具体的には、食事による圧力(刺激)で義歯床の下の骨が吸収(少しずつ溶ける)していきます、よって義歯が下がり、残っている自分の歯の咬み合せが強くなります。そうなると負担過重となり、歯周病が進行します。また義歯の人工の歯も少しずつ磨り減り、やはり咬み合せが低くなり、同様な結果となります。
  このような理由で6ヶ月ごとの定期検診を薦めております。義歯の調整や修理で歯周病の進行も軽減できます。