NO.35「歯周病について」 (3) 

 歯周病はP1、P2、P3、などと程度により表します。
 前回はP1で比較的軽度なかたの治療についてお話ししましたが、今回はP2で表される中程度の場合についてお話します。P2の場合は本格的な治療が必要です。検査結果で治療内容は分かれます。
 1、歯周ポケットの深さが3~4ミリ程度
 2、歯周ポケットの深さが5ミリ以上
 注)お一人の方でも歯ごとに分かれることがほとんどです。
 まず前回でお話した基本部分の進め方は共通です。検査を終え、歯ブラシ指導を受けたあと「1、歯周ポケットの深さが3~4ミリ程度」の歯肉炎の部位を超音波スケーラー、エアースケーラーと言う専用の機械を用いて歯牙の周囲に付着した歯石を除去していきます。根面や細かい部位は手用のスケーラーを用いて手作業で除去していきます。根面の汚れたセメント質、歯石の除去跡や着色でザラザラしていると歯垢や細菌が再付着し易くなってしまう為、最後に研磨を行います。その後は二度と御自分の、お口の中が今回の様に汚れてしまわない様、歯磨きに励んで頂く事になります。「2、歯周ポケットの深さが5ミリ以上」については次回に譲ります。