NO.66 「義歯何でも相談」 (14)

 困難な症例vol.5
今回は義歯の乗る顎堤の骨は残っているが幅が薄く頂点が線状に尖っている症例についてお話したいと思います。
の症例では義歯の乗る顎堤が全体に尖っているため出来上がった義歯で強く咬むと尖った骨の部分が当たり痛くなってしまいます。また薄く残った骨の部分が低いので義歯の安定も良く有りません。
対応は外科的手術等で骨を平らにし尖った部分をなくしてします方法もありますが、点状に骨が尖っている場合は適切ですが、線状に長い場合は困難です。一般的には尖った部分に義
歯が当たらないように義歯作成時、義歯作製の模型上で被覆して製作します。
この症例も顎堤の無い方と基本は同じで、咬みあわせをしっかり確立させ、出来るだけ義歯を動かなくすること。それから義歯作製時に出来るだけ床の面積を取る、等は同様です。
ソフトリライニング義歯も健康保険適用外ですが効果があります。