NO.65 「義歯何でも相談」 (13) 

 困難な症例 vol.4
前回お話した、困難な症例vol.3の「顎堤があるように見えるが、顎堤が柔らかく手で触るとぶよぶよしていて中に骨が無い場合」についての対処方についてお話したいと思います。
(1)ぶよぶよしているところを切除する外科処置
(2)切除せず、その部分を義歯作製の模型上で被覆して出来た義歯が直接強く当たらないようにする
(1)の外科的に切除する方法は患者さんが高齢者であることや切除手術をしても顎堤が低く義歯を安定させることにはならないことが多く、最近はあまり行われていません。(2)は消極的に見えますが基本的な対処法だと考えられています。
この症例も顎堤の無い方と基本は同じで、咬みあわせをしっかり確立させ、出来るだけ義歯を動かなくすること。それから義歯作製時に出来るだけ床の面積を取る、等同様です。
ソフトリライニング義歯も健康保険適用外ですが効果があります。