NO.63 「義歯何でも相談」 (11)

 困難な症例 vol.2
前回紹介した困難な症例「顎堤がなくなってしまった場合」の対処法を今回述べさせていただきます。
既に歯が無く、骨が下がり顎提がない状態の方も基本は同じで、咬みあわせをしっかり確立させ、出来るだけ義歯を動かなくすることは当然です。しかし食事をするとわずかに動き食べ物のかすが義歯の下に入り歯肉が傷ついたり腫れたりします。
それから義歯作製時に出来るだけ床の面積を取り、吸着が良くなるようにいろいろ工夫します。
それでも安定しない場合は特殊な義歯を入れなければなりません。柔らかなシリコンのようなゴムを義歯の裏に貼り吸盤のような原理で義歯を安定させる方法です。以前にソフトリライニング義歯として紹介しました。健康保険適用外ですが効果は結構あります。いろいろ試したが改善しない場合はご相談ください。協力させていただきます。