NO.62 「義歯何でも相談」 (10)  

 困難な症例 vol.1
今回は義歯を作る立場から困難な事例、また義歯を使う立場の皆様からは「満足できる義歯が出来ない場合」についてお話したいと思います。
比較的多く見られるのが歯を抜いて長い期間経過したために義歯の台となる骨が吸収して顎提がなくなってしまった場合です。義歯は一般的にこの顎提の上に載せ安定させて使うのですが、顎提が無くなると平らな所に義歯を置かなくてはなりませんので食事をしたり、話をすると動いてしまうのです。動くと歯肉に傷がつき痛くて使用できなくなります。
まだ、いくらかの歯が残っている方はこのような状態になることを出来るだけ避けていただきたいと思います。
そのためには虫歯や、歯周病にならないように日ごろの努力が大切です。どの様にしたら良いか分らないときは相談に来てください。協力させていただきます。
既に歯が無く、骨が下がり顎提がない方は次回対処法を述べさせていただきます。