NO.59「義歯何でも相談」(7)

最近の義歯vol.7
 今回は無口蓋入れ歯についてお話します。無口蓋入れ歯は上の義歯で適用され、通常の義歯とは違い写真のように床の真ん中の部分が有りません。一般的には上の総義歯ではあご全体を覆わないと吸着が悪くなり安定せず落ちやすくなります。
しかし、歯肉や骨の状態がよければ、精密な印象(かたどり)や高度なかみ合わせ理論により可能となります。
従来の保険総義歯よりはるかに違和感が無く、発音、味覚障害も少なく、快適な入れ歯となります。
基本的に無口蓋入れ歯は健康保険で作製できますが、精度を求めて落ちにくくするには限界があります。満足できる義歯ができなければ保険外も要検討です。
適用は上顎の義歯のみ