NO.15「義歯(入れ歯)について」 (4) 

 今回は顎堤(義歯が乗っている顎の骨の盛り上がっている部分)についてお話ししたいと思います。
 NO.13でお話ししましたが義歯を使っていて時間の経過とともにお口の中で一番大きく変化する部分が顎堤です。時々顎堤の平らな人がおりますが、このような方は義歯がお口の中で動いてしまって思うように咬めません。それではなぜ顎堤が吸収(年月の経過の中で何らかの理由で骨が解けてしまう事)してしまうのでしょうか。赤く腫れたりする「炎症」や義歯が合わなくて余計な力がかかる時などですが、一番の要因は時間の経過です。個人差はありますが歯を抜いて時間が経過すれば今まで歯を支えていた歯槽骨が不要になり吸収してだんだん低くなります。
 「歯をできるだけ抜かない方がいい」
 という言葉をよく聞くと思いますがこのような理由からです。
 若くして歯を抜いた人は10年、20年と経過して行くと義歯を新しくしてもだんだん義歯が安定しなくなります。皆さんもできるだけ歯を抜かないように頑張りましょう。