NO.13 「義歯(入れ歯)について」 (2)

 今回は義歯の管理と要領、注意点について少し述べたいと考えております。
 よく「義歯はどのくらいの期間使えるのか」という質問を受けますが、これは大変重要な事柄です。義歯は人の口の中で骨(顎骨)の上に肉を挟んで乗っています、時間の経過とともにこの骨(顎骨)の部分が少しづつ溶ける(吸収する)事により義歯が沈み合わなくなります。義歯が破折したり、金具が外れたりすると皆様はすぐに不具合を感じますが、骨が溶けて(吸収する)義歯が沈んだ事はなかなか気が付きません、その結果噛み合わせに異常が出たりします、また一部自分の歯が残っている場合は針金のかかっているところだけ元の高さに残り、そこから遠いところは沈み、義歯が少し傾斜することになります。このようになると針金のかかっている歯には異常な力がかかり、動揺したり痛くなったりいろいろな病気を誘発することになります。気が付かないうちにお口の中の義歯は非常によくない状態になっています。
 骨の変化は年齢や歯を抜いた時期等で異なりますが、このような状態にならないためには半年から1年に一度定期検診を受けて、義歯の状態を診てもらうようにしてください。 今月のポイントは「義歯も定期検診を受けましょう」と言うことですね。