NO.9「小児歯科治療の注意点」(3)

 前回は4~5歳までの小さなお子さんの1回目治療で歯科医師とお子さんとの信頼関係の構築(歯科医師側は絶対嘘をつかない事、お子さんにも約束を守ることを求めます)について話しました。
 さてこのようにして2日目(2回目)の治療に入りますが、小さなお子さんに1回で信頼関係を構築することは大変困難で、多くは泣いて騒ぎだします、ここで短気になったら負けです。父母の方の了解を得て、痛くない簡単な治療か応急処置をして再度約束を交わします。今度は具体的に「次のときにいやがったら押さえて治療するよ」とか「次のときにはいやがっても最後まで治療するからね」と念を押します。また治療の前には父母の方から、「約束だから頑張って」と勇気付けてほしいのです、この時「頑張ったらご褒美あげるからね」も良いと思います。 このようにして日数をかけて治療して10人のうち3、4人は治療が進んで行きますが、残りのお子さんはまだいやがり治療ができないままです。こうなるともう少し前記のような方法を繰り返すか、押さえてでも治療を進めるか父母の方との相談となります、詳細は次回に述べたいと思います。