NO.157 
口腔ケア(質の高い歯ブラシ)で歯周病を軽減して糖尿病を改善

前回は口腔ケアで新型コロナウイルスの感染予防、重症化軽減を提案しました。今回は成人病予防の一環として糖尿病について考察したいと思います。
糖尿病と歯周病の関係は密接で、歯周病を治療することで糖尿病が改善するといわれております。
糖尿病に罹患した方に歯周病の細菌を減らす治療をしたところ、それまで良くならなかったヘモグロビンA1c(過去1~2ヶ月の血 糖値の状態を示す指標)が劇的に改善しました。
 血液中のある物質(TNF-α)が増えることでインスリンの働き(糖分を細胞にしまう)が弱くなり糖尿病が悪化します。 実は歯周病で歯茎が炎症を起こすとTNF-αが増えてしまうことがわかりました。 そのカギとなるのがマクロファージです。 体内に侵入した細菌やウイルスと戦う免疫細胞です。歯茎では歯周病菌とマクロファージが壮絶な戦いを繰り広げます。 この時、全身から仲間を呼ぶための合図としてマクロファージが出す物質TNF-αだったのです。
口腔ケア(質の高い歯ブラシ)に関して疑問がある方は当院にご相談ください。