NO.149 歯磨きでウイルス対策

 歯みがきがインフルエンザ予防に効果があると言われています。就寝中は口腔内の細菌が増え、その細菌が出す「タンパク分解酵素(プロテアーゼ)」が悪さをします。
インフルエンザウイルスの表面には、タンパク質でできた突起(HA,NA)があります。この先端はU字形で、通常では特に悪さはしませんが、細菌が出す大量のタンパク分解酵素と出会うと先端が針状になって膜融合活性を示すようになります。その結果、インフルエンザウイルスは、正常な細胞に刺さり、細胞内に侵入します。これがインフルエンザに感染する仕組みです。
理想のウイルス対策は就寝前の徹底した歯磨きです。
1、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス(糸)での清掃。
2、その後口腔内に残しても問題ないデンタルリンスで就寝直前にブラッシングをして口腔内にリンスを残したまま就寝(就寝中の細菌の繁殖を抑制)
3、朝、起きたらすぐうがい、歯ブラシをする
 
コロナウイルスへのエビデンスは多くありませんがインフルエンザ対策を応用してコロナウイルス感染から自分を守りましょう。