NO.171 口腔ケアで得られる全身の健康vol.3
 「国民皆歯科健診」は口腔ケアの認識を高める意味合いがあります。今回は口腔ケアで改善される疾患で、癌、腫瘍について触れたいと思います。
 口腔ケアを怠ると癌や腫瘍の罹患や重症化が助長されます。

・膵臓、肝臓、胆嚢など多くの臓器で外分泌機能があり胃から大腸までの間で管でつながっています。当然、胃酸をかいくぐった口腔内の細菌が臓器とつながっている管を逆流し感染します。調査の結果、多くの癌組織から口腔にある細菌が発見されています。胃酸で死滅しない原因は暴飲暴食で胃酸が薄くなった場合や歯垢が塊で胃に入ると歯垢の中の菌を殺すことができず胃を通過し、腸に入ります。また、腸では善玉菌が少ないと口腔内の雑菌や悪玉菌が優位になり癌をはじめ前症状として大腸炎症なども誘発します。
・もう一つは免疫力の阻害で癌や腫瘍が発病するとの懸念です。紙面の関係で次回にさせていただきます。
 
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